2026年9月18日、AppleのiPhone 18 Pro/Pro Maxがインドで発売され、同じ日にZepto・Blinkit・Swiggy Instamartの即配アプリからも注文できるようになった。発売初日の最新スマートフォンが、食品や日用品を数分で運んできた即配網に載る——高単価の電子機器をどこで買うかが動いた出来事で、インドで家電や消費財を売る日本企業には流通チャネルの前提を問い直す材料になる。
Business Todayによれば、発売初日にBlinkitはデリーNCR・ムンバイ・ベンガルール・ハイデラバード・チェンナイ・プネ・コルカタ・アーメダバード・ジャイプール・ラクナウで、ZeptoはデリーNCR・ムンバイ・ベンガルール・チェンナイでiPhone 18 Pro/Pro Maxを取り扱った。Swiggy Instamartも地域限定で扱った。容量は256GB・512GB・1TB・2TBの4区分、色はブラック・シルバー・バーガンディ・グレイシャーで、2TBのProはバーガンディとグレイシャーの2色に絞られた。AirPods 5やApple Watch Series 12を同時に扱ったアプリもあった。配送時間と在庫は地域と店舗在庫しだいで、店頭に並ばず自宅で受け取れる点が前面に出された。価格は各アプリとも公式に開示していないため、本記事では金額は扱わない。
Blinkit・Zepto・Instamartは食品や日用品を短時間で届ける業態から出発し、扱う品目を美容・ファッション・家電へと押し広げてきた。今回のiPhone取り扱いは、発売日の争奪需要を即配枠で受ける動きで、Apple正規の販路に即配プラットフォームが組み込まれた格好になる。
同じ発売初日でも、Blinkitは10都市、Zeptoは4都市と対応範囲が分かれた。容量や色の在庫もアプリと地域で差があり、2TBモデルは色が絞られた。買う側は、住む都市でどのアプリが在庫を持つかを見て選ぶ形になる。売る側から見れば、初日在庫をどのアプリのどの都市に置くかが、そのまま受注機会の差になる。
発売初日はApple直営店に行列ができる。即配アプリで受け取れれば、その行列を避けられる。Business Todayはこの点を「Appleストアの行列を飛ばせる」と紹介した。即日で自宅に届く導線を、発売日の高需要に合わせて用意した動きになる。
Business Todayは、全色・全容量が発売初日に主要都市の即配アプリへ並んだ点と、直営店に並ばず自宅で受け取れる選択肢が増えた点を報じた。配送時間や手数料の詳細は記事では明かされておらず、地域と在庫しだいとされている。
インドで家電や高単価の消費財を売る日本企業にとって、即配プラットフォームは発売初日の主戦場になりうる。アマゾンの数分配送が家電や服まで飲み込む動きや、FlipkartとAmazonがダークストアを積み増す動きと合わせて読むと、初日在庫をどのアプリのどの都市に割り当てるかが売上を左右する。さらに即配アプリの広告面を使えば、発売告知から購入までを1つのアプリ内で完結させられる。
iPhoneの初日即配が定着すれば、他の高単価カテゴリも同じ導線に乗せる企業が続く。空港ターミナル内にまで棚を広げたBlinkitの動きを見ると、即配の売り場は店舗の外へ出続けている。日本メーカーは、自社製品を数分で届く棚に置くかどうかを商品ごとに決める段階に入る。
iPhone 18 Proの初日即配は、発売日の需要を即配網で受ける実例になった。インドで新製品を出す日本企業は、発売カレンダーから逆算し、初日在庫をBlinkitやZeptoの主要都市枠にどう割り当てるかを、現地パートナーと今から詰めておくのが次の一手になる。