Kwality Wall’s (India)|HULが冷凍を常温と切り離した
HULがアイスクリーム事業を切り離して2025年12月に発足、2026年2月に上場した。大手ですら冷凍を常温と同じ器では回せないと判断した。フリーザーを誰が置くかが、この市場の最大の障壁になる。
Coffee Day Enterprises(Cafe Coffee Day)|縮小したインドのカフェ草分け
インドにカフェ業態を根づかせた先行者だが、負債問題で規模は大きく縮んだ。FY2026の連結売上は₹1,190 crore、424店。出店速度と資金繰りの関係を見ておく価値がある。
Everest Food Products|42種類の調合と、2024年の回収
42種類の調合スパイスを持つ国内最大級のブランド。2024年には自社のFish Curry Masalaがシンガポール・香港で酸化エチレンの検出により回収対象になった。日本向けは検査体制で相手を選ぶことになる。
CG Foods India|茹でずに食べる即席麺でMaggiを避けた
即席麺「Wai Wai」でインド3番手に入ったネパール系メーカー。FY2025の売上は約₹800 crore。茹でずに食べる形でMaggiと別の場面を取った、後発の入り方の実例になる。
Veeba|業務用ソースの品質管理をそのまま小売に持ち込んだ
ファストフード向け業務用ソースの品質管理を、そのまま小売のマヨネーズやディップに持ち込んだメーカー。FY2024の売上は₹885.2 crore、約30万店で扱われる。現地で味を作れる相談先になる。
Udaan|個人商店に卸すB2B EC最大手
個人商店がアプリで仕入れられるB2B EC。FY2025は利幅の薄い事業を切って約20%の減収だが、損失は37%縮んだ。自前の営業網を持たずに全国へ商品を流したいときに使える。
Zepto|FY2026に売上が倍増した10分配達のクイックコマース
10分配達で伸びたクイックコマース。FY2026の営業収益は₹22,623.58 croreと倍増したが、純損失も₹5,905.19 croreに拡大した。2025年12月にIPOを秘密保持ルートで提出している。菓子や飲料のように少量パックと即時性が効く商品では、先に押さえるべき経路になっている。
Trent|Zudioが1,000店に届いたタタ財閥の小売
タタ財閥の小売会社で、Zudioが2026年9月に1,000店へ到達した。FY2026の連結売上は₹20,074 crore。食品はTescoとの合弁が担う。価格を下げて回転で取るという勝ち筋が見える。
Vishal Mega Mart|535都市に795店、地方の中・低所得層を取る
地方都市の中・低所得層を狙うハイパーマーケット。795店で535都市をカバーし、1都市1〜2店の配置で競合の少ない場所を選ぶ。FY2026の連結売上は₹12,906 croreで20%増。
Avenue Supermarts(DMart)|店を買って家賃を消した安売りスーパー
店舗の多くを取得して家賃を構造から外し、品目を絞って回転で稼ぐ安売りスーパー。FY2026の連結売上は₹68,821 crore、500店。回転で戦えない商品は、別の売り場から始めるほうが現実的になる。
Tata Starbucks|500店に13年、黒字化はまだの折半合弁
タタと米スターバックスの折半合弁。1号店から13年あまりで500店を超えたが黒字化はまだ。ブランド力・現地パートナー・原料の内製が揃ってこの時間軸という事実は、事業計画の物差しになる。
Restaurant Brands Asia|バーガーキングをインドとインドネシアで回す
バーガーキングをインドで、Popeyesをインドネシアで運営する会社。FY2026の連結売上は₹2,823 crore、743店。牛を避ける市場と豚を避ける市場の両方を回してきた経験を持つ相手になる。
Westlife Foodworld|牛も豚も出さないマクドナルドの西・南インド
牛も豚も出せない前提で、マクドナルドの品揃えを丸ごと組み直した西・南インドの運営会社。FY2026の連結売上は₹2,626 crore、482店。ベジタリアン対応は調理器具と動線まで分ける設備投資になる。
Sapphire Foods India|KFC・Pizza Hut・Taco Bellを3カ国で運営
KFCとPizza Hutを3カ国で1,052店運営するフランチャイジー。FY2026の連結売上は₹3,125 crore。2026年1月にDevyani Internationalとの合併が発表された。
Bisleri International|「水」の代名詞になった同族企業
インドで「ボトル入りの水」の代名詞になっている同族企業。公表されている直近の通期はFY2024で売上₹2,689.69 crore、シェアは約3割。小売店への冷蔵ケース貸与が売り場を決めている。
Reliance Consumer Products|Campaで炭酸飲料4位に入ったリライアンスのFMCG
復活させたCampaで炭酸飲料4位に入ったリライアンスの消費財会社。FY2026の売上は₹22,000 crore。価格と販売店の利幅で既存大手に切り込むやり方が、どこまで通用するかが見える。
Radico Khaitan|他社の酒を作っていた会社が自社ブランドを持った
他社ブランドの蒸留を請け負ってきた会社が、1990年代後半に自社ブランドを持った。FY2026の連結売上は₹6,037 crore。州ごとに制度が違うインドで酒を流す仕組みを知る相手になる。
Sula Vineyards|ワインを売るのではなく産地を売っている
インドにワインの習慣がない状態から市場を作った会社。ワイナリーに宿泊施設を併設し、飲み方を教えながら売る形をとった。FY2026の連結売上は₹556 croreで前年から減少している。
United Breweries|Kingfisherを持つインド最大のビール会社
Kingfisherを持つインド最大のビール会社でハイネケン傘下。FY2026は物品税控除後で₹9,240 croreだが、総額ベースでは減収・減益だった。州ごとに免許と税制が違うインドの酒類流通を理解するうえで外せない。
Epigamia|インドにギリシャヨーグルトを持ち込んだD2Cブランド
インドにギリシャヨーグルトを持ち込んだD2Cブランド。2024年12月に創業CEOを急逝で失い、2026年に新CEOを迎えた。家庭で作るダヒと同じ棚ではなく間食として売った点が、日本の乳業にも示唆がある。
Godrej Agrovet|飼料から鶏肉・冷凍食品まで一つの会社で持つ
ゴードレージ財閥の食品・農業会社。飼料が売上の46%で、乳業Jerseyと2024年に完全子会社化したGodrej Tyson Foodsを持つ。飼料を売った農家から鶏を買う構成で、調達を原料まで遡って詰められる。
Vadilal Industries|国内はアイス、輸出は冷凍とレトルト
国内はアイスクリーム、輸出は冷凍野菜とレトルトという二本立ての1907年創業の会社。FY2026の連結売上は₹1,503 crore。冷凍のコンテナ輸送に慣れており、日本向けの調達先候補になる。
Parag Milk Foods|国産ホエイプロテインを立ち上げたチーズ大手
チーズと牛ギーに強く、国内最大級のチーズ工場を持つ乳業。FY2026の連結売上は₹3,818 crore。チーズの副産物からインド国産のホエイプロテインも立ち上げており、原料調達の相手にもなる。
Dodla Dairy|インド南部と東アフリカで同じ商売をしている乳業
インド南部と東アフリカの両方で牛乳を売る乳業。FY2026の連結売上は₹4,125 crore。冷却センターを236カ所置いて集乳範囲を確保しており、同じ仕組みをアフリカにも持ち込んでいる。