Jubilant FoodWorks|ドミノ2,455店の裏でダンキンから撤退
ドミノ・ピザのインド展開を預かり、2,455店まで広げた。一方でダンキンは27店まで減り2026年末に撤退する。複数ブランドを預かる運営会社と組むなら、自社が何番目になるかを先に見ておきたい。
JioMart|既存の2万店を配送拠点に変えたリライアンスの小売
ダークストアを建てずに、グループの2万店超をそのまま配送拠点に変えたリライアンスのオンライン小売。3,100超の拠点から1,200都市に届く。取引口座1本で実店舗とオンラインの両方に流せる。
BigBasket|計画配達から10分配達への転換で損失が66%拡大
ネットスーパーを最初に成立させたが、10分配達の台頭で追う側に回った。FY2026は売上7.7%増に対し損失が66%拡大。品目数の多さから、日本の食品を試すなら入り口としては現実的な棚になる。
Blinkit|2,243拠点でインドの10分配達を握るEternal傘下
ダークストア2,243拠点でインドの10分配達をリードし、2025年の市場シェアは48%とされる。在庫を自社で持つ方式に変えたため売上の前年比較はできず、取扱高で見る。実質負担は希望小売価格の35〜50%になる。
Swiggy|売上51%増の裏で純損失が₹4,154 croreに膨らんだ2番手
フードデリバリーの2番手で、クイックコマースのInstamartに賭けている。FY2026は売上51.4%増の一方、純損失は₹4,154 croreに拡大。インドの外食配達はこの2社しか選べず、手数料は固定費として先に織り込むことになる。
Eternal(旧Zomato)|売上の7割がBlinkitに移った持株会社
料理の配達、10分配達、業務用食材卸、外出体験の4つを束ねる持株会社。2026年2月にBlinkit出身のDhindsa氏がCEOに就いた。日本の食品会社の接点は食材卸のHyperpureで、FY2026にEBIT黒字へ転じている。
Tata Consumer Products|紅茶と塩の会社が買収で総合食品になった
紅茶と塩で作った全国流通に、買収でスパイスや即席食品を乗せてきたタタの食品会社。FY2026の連結売上は₹20,290 crore。スターバックスの受け皿でもあり、外部ブランドを迎える窓口として見ておける。
Godrej Consumer Products(GCPL)|家庭用殺虫剤とパーソナルケアのインド財閥系FMCG
ゴードレージ財閥の消費財部門。蚊取り線香Good knightや殺虫剤HIT、石けんCintholが主力で、食品・飲料は扱っていない(グループの食品はGodrej Agrovet)。FY2026の連結売上は₹15,178 crore。
Marico|D2Cブランドを買って自社の流通に乗せるFMCG
ParachuteとSaffolaを主力に、買収したD2Cブランドを自社の全国流通に乗せて伸ばすFMCG。FY2026の連結売上は₹13,611 croreで25.7%増。インドでD2Cから始めた側の出口としても見ておける。
Dabur India|アーユルヴェーダ発の健康食品・飲料大手
アーユルヴェーダを軸に健康食品と飲料を手がける1884年創業の大手。FY2026の連結売上は₹13,193 crore。2026年にグローバルCEOとインド事業CEOを分ける体制へ移行した。
Amul(GCMMF)|インド乳製品市場を制する世界最大級の酪農協同組合
インドの「白い革命」を象徴する酪農協同組合ブランド。FY2026にブランド全体の売上が₹1 lakh croreを超えた。ただしGCMMF単体は₹73,450 croreで、どちらの数字かで規模感が変わる。
Parle Products|5ルピーのビスケットで全国を押さえた非上場企業
1袋5ルピーのParle-Gで農村の雑貨店まで押さえた非上場メーカー。FY2025の営業収益は₹15,568.49 croreだが純利益は39%減。この価格帯に入る余地はなく、日本の菓子は別の設計で組む必要がある。
Britannia Industries|ビスケット首位が乳製品と製パンへ広げている
売上高でビスケット首位の130年企業。FY2026の連結売上は₹19,152 crore。常温前提の配送網に乳製品やクロワッサンを乗せようとしており、冷蔵の物流を作り直している最中にある。
Nestlé India|Maggiの世界最大市場を抱えるネスレのインド法人
Maggiをインドの軽食として定着させたネスレの現地法人。FY2026の売上は₹23,155 crore。2015年の販売停止から立て直した経緯は、インドで食品を売るときの食品安全基準の重さを示している。
Hindustan Unilever(HUL)|インドFMCG市場を支配する食品・日用品の巨人
インドFMCG最大手。Brooke Bond紅茶、Horlicks、Kissan、Knorrなどの食品ブランドを持ち、FY2026の売上は₹64,468 crore。2025年12月にアイスクリーム事業を分離・上場させた。
Paytm(One97 Communications)|FY2026に初の通期黒字を出した決済大手
FY2026に初の通期黒字(営業収益₹8,437 crore、純利益₹552 crore)を出した決済大手。決済銀行が業務停止を命じられた後の立て直しは、インドのフィンテック規制の厳しさを示す事例でもある。
NPCIとUPI|インドの決済の約85%を動かす仕組みと、企業が使うときの勘所
インドのデジタル決済の約85%を占めるUPIと、それを運営する非営利組織NPCIの解説。2025年通年で約2,283億件・約300兆ルピー。企業ではないが、インドで売る側には決済の入口として避けて通れない。
ITC Limited|インド最大級の複合企業が展開するFMCG食品帝国
タバコ事業の資金力でAashirvaad・Sunfeast・Bingo!などの食品ブランドを育てた複合企業。タバコを除くFMCGはFY2026で₹24,210 crore。2026年4月にはヘルシースナックのYoga Barの運営会社を子会社化した。