Britannia Industriesは1892年創業、ワディア財閥傘下のビスケット大手である。売上高では国内首位にあり、ここ数年は乳製品やクロワッサンなど、日持ちのしない領域へ品目を広げている。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 設立年 | 1892年 |
| 本社 | ベンガルール(カルナータカ州) |
| CEO兼MD | Rakshit Hargave(2025年12月15日就任、株主承認は2026年3月) |
| 連結売上高 | ₹19,152 crore(FY2026=2026年3月期/約3,330億円)。FY2025は₹17,943 crore |
| 従業員数 | 約5,000人 |
| 親会社 | ワディア財閥 |
| 上場 | BSE/NSE上場 |
| 主要ブランド | Good Day、Tiger、NutriChoice、Marie Gold、Treat |
ビスケットは常温で数か月もつ。冷蔵設備のない店にも置け、遠い村まで運べる。Britanniaが130年かけて築いた配送網は、この日持ちを前提にしている。
そこへ乳製品(チーズ、ヨーグルト)やパン、ケーキ、クロワッサンを足すということは、冷蔵と短い賞味期限を前提にした別の配送網が要るということである。1店あたりの納品頻度も上がる。品目を広げるという話が、物流の作り直しを伴う。
FY2026(2026年3月期)の連結売上は₹19,152 croreで、FY2025の₹17,943 croreから増えた。ビスケット・菓子が売上の大半を占める構成は変わっていない。
2025年12月15日付でRakshit Hargave氏がCEO兼MDに就任した(株主による承認は2026年3月)。前職はアディティヤ・ビルラ傘下の塗料事業Birla Opusで、NIVEA Indiaやヒンドゥスタン・ユニリーバも経験している。
食品以外の消費財から人を連れてきたことは、商品開発より販売と物流の組み替えに重心があることを示している。塗料も日用品も、全国の小売網をどう動かすかが勝負になる業種である。
インドで乳製品や製パンの技術を売る場合、Britanniaは相手として現実的である。すでに全国の小売網を持ち、そこに冷蔵の品目を乗せようとしている段階にあるためだ。設備や製法の側で足りない部分が明確になりやすい時期にあたる。
一方、ビスケットそのもので競合するのは難しい。同社はGood Day、Tiger、Marie Goldと価格帯ごとにブランドを分けており、棚の面積も押さえている。
検討する場合は、同社がどの都市まで冷蔵で配れるようになっているかを確認するのが先になる。インドでは冷蔵の配送網が都市によって大きく違い、それが取り扱える商品の形を決めている。