DeHaat|農業資材から出口まで束ねる農家向けプラットフォーム
農業資材の販売から収穫物の買い取りまでを一つの窓口で扱う農家向けプラットフォーム。FY2025の営業収益は₹3,010 crore。品種や栽培方法の指定を伴う調達にも対応しやすい立ち位置にある。
WayCool Foods|資金繰りで縮小に転じたチェンナイのアグリテック
インドのアグリテックで最大級の資金を集めたが、2023年以降は人員削減が続き縮小局面にある。調達額の大きさと事業の持続性が一致しないことを示す実例として見ておきたい。
Captain Fresh|水産物のB2Bサプライチェーン(FY2025売上₹3,465.9 crore)
インドの漁港から集めた魚介を規格ごとにそろえて国内外に出すB2B事業者。FY2025の営業収益は₹3,421 crore。欧米の加工会社を買って川下を押さえており、日本向けの規格対応も相談しやすい。
iD Fresh Food|イドリー・ドーサ用の生地を冷蔵で売る食品メーカー
イドリー・ドーサ用の発酵生地を保存料なしの冷蔵で売る食品メーカー。FY2025の売上は₹688.2 crore。賞味期限を短くして回転で勝負する設計は、日本の惣菜・冷蔵麺メーカーにも重なる論点だ。
Jumbotail|キラナ店に卸すB2B食品マーケットプレイス
個人経営の食料雑貨店に食品・日用品を卸すB2Bプラットフォーム。FY2025の売上は₹725.1 crore。2025年6月の1億2,000万ドル調達でユニコーンになった。自前の営業網を持たない日系ブランドが、最初に商品を流す経路として使える。
Drools|ネスレが出資したインド初のペットフード・ユニコーン
2025年5月にネスレが出資し、企業価値10億ドルに達したインド初のペットフード・ユニコーン。FY2025の売上は₹932.3 crore。世帯所得の上昇とともに伸びている数少ない食品カテゴリーにいる。
Anveshan|木臼搾りの油とギーを産地から一貫して作る
木臼搾りの油やギーを産地から一貫して作るD2Cブランド。FY2025の売上は₹77.5 crore。誰が作った原料をどこで加工したかを示せることが、精製油との価格差の根拠になっている。
The Whole Truth Foods|原材料を袋の表に印刷して売る
原材料をパッケージの表面に印刷して売るヘルスフードD2C。FY2025の売上は₹219.8 croreで前年比3倍超。表に出せる原材料だけで作るという制約が、そのまま配合の設計になっている。
Milk Mantra|Hatsun Agroに吸収合併されたオディシャの乳業
オディシャ州で「Milky Moo」を展開していた乳業。2025年1月に南インド最大手のHatsun Agroが₹233 croreで全株を取得し、同年4月に吸収合併された。買われたのは設備より集乳網と州内の売り場だった。
GoodDot|常温のカレー型で売るインド最大級の代替肉メーカー
冷凍ではなく常温保存のカレーで売る代替肉メーカー。冷凍ケースのない売り場でも扱えることを設計の前提にしている。2025年3月期の売上は₹97.05 croreで3割強の伸び。自社QSR「GoodDo」も持つ。
Farmley|B2Bの仕入れ網をそのままD2Cに転用した
B2Bの卸で築いた仕入れ網をそのまま自社ブランドに転用したドライフルーツD2C。FY2025の営業収益は₹394 croreで71%増。相場や品質で判断できる点が、外部から買う後発と違う。
Slurrp Farm|ミレットで3割増収、同時に赤字も3割拡大
ラギやジョワールを主原料に据えた子供向け食品。2025年3月期は売上が33.1%増えた一方、純損失も₹32.7 croreへ約30%広がった。雑穀を補助ではなく主原料に置く商品設計が、日本の幼児食と対照的。
Yoga Bar|ITCが持分を積み上げて指名権で子会社にした
姉妹が立ち上げたプロテインバーのD2C。ITCが総額₹255 croreを段階的に投じ、持分47.5%のまま取締役の過半指名権で2026年4月に子会社化した。インドD2Cの出口の型として見ておける。
Wakao Foods|冷蔵なしで運べるジャックフルーツの代替肉
冷蔵も冷凍もいらないジャックフルーツの代替肉。冷凍ケースを持たない飲食店でも置けることを設計の軸にしている。従業員15人と小さく、量産委託より共同開発が現実的な相手になる。
Evo Foods|緑豆とひよこ豆からつくるインドの植物性卵
輸入原料を使わず、インドで採れる緑豆とひよこ豆だけで組み立てた植物性卵。液卵からゆで卵タイプ、卵パティへ品目を広げている。ただし2021年以降の資金調達はなく、従業員は4人にとどまる。
Ninjacart|農家と小売・飲食店をつなぐ農産物B2Bプラットフォーム
農家から仕入れた青果を翌朝までに小売店へ届けるB2Bプラットフォーム。FY2025は利幅の薄い事業をやめて減収(営業収益₹1,634 crore)だが、中核事業は100%超で伸びている。加工用途で一定量を継続して仕入れたい買い手の窓口にもなる。
Country Delight|翌朝の配達数が決まっている生鮮D2C
前日の注文で翌朝の配達数が決まる生鮮D2C。FY2024の売上は₹1,380 crore。冷蔵庫のない家庭を前提にした設計で、2026年9月時点では2億〜3億ドル規模のIPOを準備していると報じられている。
Licious|生鮮肉・シーフードのD2C(FY2025売上₹844.6 crore)
鶏肉・マトン・魚介を自社の物流で届けるD2Cブランド。FY2025の営業収益は₹795 crore。インドは温度帯を保てる第三者物流が限られるため、どこまで自前で持つかという判断がそのまま事業の形を決める。
Raw Pressery|3,400万ドルを集めた末にWingreens傘下へ
約3,449万ドルを集めながら、2021年に前回調達時の5分の1の評価でWingreensに買われたジュースブランド。冷蔵で運ぶコールドプレスジュースがインドで採算に乗りにくいことが、決算の数字に出ている。
Paper Boat|売上は13.8%増、純利益は96%消えたFY2026
Aam PannaやJaljeeraをそのままの名前でパックに詰めたブランド。FY2026は営業収益₹760 croreへ13.8%伸びた一方、純利益は₹2 croreへ96%落ちた。売上の75%はすでに自社製造ではなく仕入れ商品が占める。
BIRA 91|生産停止のまま債権者との調停が続くクラフトビール
インドにクラフトビールの棚をつくったブランドだが、2025年7月から生産が止まったままになっている。2026年9月にNCLTが債権者との調停を命じた。筆頭株主のキリンホールディングスは評価損を計上し、持分売却を交渉中と報じられている。
Chaayos|カスタマイズ前提のチャイカフェチェーン(FY2025売上₹329.7 crore)
注文ごとに配合を変えられるチャイで伸びたカフェチェーン。FY2025の営業収益は₹310.6 croreで200店超。甘さと香辛料の調整幅を店側に持たせた設計が、屋台のチャイと戦うための答えになっている。
Chai Point|180店舗と職場3,500拠点を併走させるチャイ
店舗180超と職場向け3,500拠点を並行して回すチャイチェーン。2025年3月期の営業収益は₹217.2 crore、総収入は₹234.7 crore。総費用₹274.3 croreは収入を上回り、営業収益1ルピーに対して1.26ルピーを使っている。
Devyani International|Sapphireとの合併でYum!運営が一本化へ
KFC・Pizza Hut・コスタコーヒーを預かるインド最大級のフランチャイジー。2026年1月に同業Sapphireとの合併を発表し、成立すれば3,000店超になる。ブランドごとの明暗も数字に出ている。