Patanjali Foodsは、ヨガ指導者のラームデーヴ師が広めた「Patanjali」ブランドの食品を手がける上場企業である。前身は経営破綻した食用油大手Ruchi Soyaで、破綻処理の過程でPatanjali側が取得した。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 正式名称 | Patanjali Foods Limited(旧 Ruchi Soya Industries) |
| 本社 | ハリドワール(ウッタラーカンド州) |
| 営業収益 | ₹40,169.58 crore(FY2026=2026年3月期/前年比約19%増、約6,990億円)。FY2025は₹33,758 crore |
| 総収入 | ₹40,347.78 crore(FY2026) |
| 主要ブランド | Patanjali、Nutrela、Mahakosh、Sunrich、Ruchi Gold |
| 事業 | 食用油(搾油・精製・充填)、食品・栄養、アブラヤシ農園、オレオケミカル |
| 上場 | BSE/NSE上場 |
食用油は成分で差がつきにくく、店頭では価格で選ばれやすい。原料の多くを輸入に頼るインドでは、相場と関税が利益を左右する。そこへPatanjaliは、アーユルヴェーダと国産志向を結びつけたブランドを持ち込んだ。
ラームデーヴ師はテレビでヨガを教えて全国に知られた人物で、その名前と結びついた商品は「体によい」「インドのもの」という理由で選ばれる。成分表示では説明しきれない購買動機を作っている点が、この会社の特徴である。
事業は食用油だけではない。搾油から精製、充填までを自社で持ち、アブラヤシの農園、ひまし油・大豆・パームから取るオレオケミカル(工業用の油脂化学品)も手がける。
前身のRuchi Soyaは食用油の大手だったが債務超過で破綻し、倒産処理の手続きにかかった。Patanjali側が2019年にこれを取得し、2022年に社名を現在のものに変えている。工場と流通をまとめて手に入れた形で、ブランドだけを持っていた会社が製造の実体を得た。
FY2026(2026年3月期)の営業収益は₹40,169.58 croreで、FY2025の₹33,758 croreから約19%増えた(その他収益を含む総収入は₹40,347.78 crore)。食用油に加えて食品・栄養関連の比率を上げる方針をとっている。
インドで健康を訴求する商品を出すとき、成分やエビデンスの説明だけでは届かない層がある。Patanjaliの伸び方は、伝統や出自に紐づけた語り方が価格差を吸収しうることを示している。日本の健康食品が訴求点を組み立てるときの前提として押さえておきたい。
取引の相手としては、オレオケミカルの供給元という見方もできる。食品用途だけでなく、工業用の油脂を調達する場合の候補に入る規模である。