Mrs Bectors Food Specialitiesは、「Cremica」のビスケットと「English Oven」のパンを持つ上場企業である。同時に、大手ファストフードチェーンやクラウドキッチンにバンズを納める業務用の供給元でもある。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 正式名称 | Mrs Bectors Food Specialities Limited |
| 本社 | パンジャーブ州(登記上の本店はPhillaur、事業拠点はラーディヤーナー) |
| 連結売上高 | ₹2,044 crore(FY2026=2026年3月期/約356億円)。FY2025は₹1,874 crore |
| 主要ブランド | Cremica(ビスケット)、English Oven(パン・製菓) |
| 業務用 | 大手QSRチェーン、クラウドキッチン、シネコン向けの供給 |
| 上場 | BSE/NSE上場 |
消費者向けのビスケットとパンに加えて、ファストフードチェーン向けのバンズという業務用の柱を持つ。この2つは性質が違う。小売は棚を取り合うぶん売上が読みにくく、広告費もかかる。業務用は契約した相手の店舗数に比例するため、出荷量が読みやすい。
両方を持つことで、工場の稼働を平準化しやすい。小売の需要が落ちる時期に業務用が埋める、という運用ができる。FY2026(2026年3月期)の連結売上は₹2,044 croreで、FY2025の₹1,874 croreから増えた。
輸出も手がけており、海外のインド系食料品店向けのビスケットが一定の比率を占める。
ハンバーガーのバンズは、外食チェーンにとって味と見た目を決める部品である。同じ大きさ、同じ焼き色、同じ弾力で毎日届かなければ、全国の店舗で同じ商品にならない。しかも日持ちが短い。
インドは国土が広く、真夏には気温が45度を超える地域もある。冷蔵で運ぶか、冷凍にして解凍するか、それとも各地域に工場を置くか。この選択が、チェーンがどこまで出店できるかを規定する。バンズの供給元は、外食チェーンの出店計画に直接関わる相手になる。
インドで外食チェーンを始めるとき、パンやバンズを誰に焼かせるかは早い段階で決まる論点である。自前で工場を持つのは店舗数がある程度増えてからで、それまでは外部に委託する。
同社に相談する場合、確認すべきは冷凍と常温のどちらで回すか、どの都市まで届くか、最低の発注量はどれくらいか、そして仕様の変更にどこまで応じるかである。日本式のパン(生地の配合や食感)を求めるなら、試作の段階から詰める必要がある。