CCL Productsは、他社ブランドのインスタントコーヒーを受託製造して世界に出している企業である。インド、ベトナム、スイスに拠点を持ち、小売チェーンのプライベートブランドから大手飲料メーカーまでを顧客に抱える。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 正式名称 | CCL Products (India) Limited |
| 本社 | 登記上の本店はドゥッギララ(アンドラ・プラデーシュ州)。事業拠点はハイデラバード |
| 連結売上高 | ₹4,457 crore(FY2026=2026年3月期/約776億円)。FY2025は₹3,106 crore |
| 事業 | インスタントコーヒーの受託製造(プライベートブランド)と自社ブランド |
| 展開 | 110カ国超へ出荷(同社公表) |
| 生産拠点 | インド、ベトナム、スイス |
| 上場 | BSE/NSE上場 |
顧客のブランドで売る前提の受託製造が中心で、豆の配合と焙煎、抽出条件を相手の指定に合わせて作り分ける。小売チェーンのプライベートブランドは1社ごとに味も価格も違うため、同じラインで別の仕様を回す必要がある。
汎用のインスタントコーヒーを大量に作る商売は、価格でしか差がつかない。少量多品種に応じられることが、その競争から外れる土俵をつくっている。
ベトナムに工場を持つことでロブスタの調達を押さえ、スイス拠点で欧州の顧客に近い体制をとっている。インスタントコーヒーの原料はロブスタが中心で、ベトナムは世界最大のロブスタ産地である。
FY2026(2026年3月期)の連結売上は₹4,457 croreで、FY2025の₹3,106 croreから大きく伸びた。インド国内では自社ブランドのコーヒーも広げている。
受託製造の会社が自社ブランドを持つと、顧客と競合する可能性が出る。同社はインド国内を自社ブランドの対象にし、海外向けは受託を中心にするという分け方をしている。
日本の飲料・食品メーカーがインスタントコーヒーやコーヒー原料をOEMで調達する場合、直接の候補になる会社である。すでに110カ国に出していると同社は公表しており、輸出向けの規格対応の経験を持つ。
相談する場合、必要なのは目標とする味の仕様である。抽出条件、粒度(スプレードライかフリーズドライか)、豆の配合比率、希望する価格帯を数値で示せれば、試作は速く進む。ベトナムの工場を使うかインドの工場を使うかで原料の構成も変わるため、そこも含めて聞くことになる。