Sula Vineyardsは、Rajeev Samant氏が1996年にナーシクでブドウ栽培を始めたことに始まるワイン会社である(法人の設立は2003年)。ワインの製造・輸入・販売に加えて、ナーシクでワイナリーリゾートも運営する。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 正式名称 | Sula Vineyards Limited |
| 創業 | 1996年(Rajeev Samant氏がナーシクでブドウ栽培を開始。法人設立は2003年) |
| 本社 | ムンバイ/ナーシク(マハラシュトラ州) |
| 創業者 | Rajeev Samant |
| 連結売上高 | ₹556 crore(FY2026=2026年3月期/約97億円)。FY2025は₹579 crore |
| 事業 | ①ワイン・酒類の製造/輸入/流通 ②ワインツーリズム(リゾート・テイスティングルーム) |
| 主要ブランド | Sula、RASA、Dindori、The Source、Satori、Madera、Dia |
| 上場 | BSE/NSE上場 |
インドにワインを飲む習慣はほとんどなかった。1996年にRajeev Samant氏がナーシクでブドウ栽培を始めたとき、国産ワインの売り場も、飲み方を知っている消費者もいない状態だった。
同社はワイナリーに宿泊施設とテイスティングルームを併設し、都市部からの週末旅行の目的地にした。ムンバイから車で4時間ほどの距離にあるナーシクへ人を呼び、そこでワインを飲む体験をしてもらう。飲み方を教えることと売ることを同時にやる形である。
酒を売るだけでなく体験を売るという構造は、ワイン以外にも応用が効く。インドで馴染みのない商品を売る場合、店頭に並べるだけでは選ばれない。
ナーシクの自社畑と契約畑でブドウを作り、ワインに仕立てる。加えて海外ワインの輸入・流通も手がけており、インド国内のワイン販路を持っていることが強みになっている。
FY2026(2026年3月期)の連結売上は₹556 croreで、FY2025の₹579 croreからは減少した。インドのワイン市場は都市部の一部に限られ、州ごとの規制も重い。伸び続ける市場ではないことが数字に出ている。
日本酒やワインをインドで売る場合、州ごとの免許と高い輸入関税が壁になる。Sulaは輸入・流通も手がけているため、インドで酒を売るときの現実的な入口のひとつになる。
また、ワインツーリズムの作り方そのものを写せる。日本酒も「飲み方が分からない」という点では同じ状況にあり、商品を置く前に体験の場を作るという順番が有効な場合がある。