Radico Khaitanは1943年創業の蒸留酒メーカーで、ウイスキーの「8PM」やプレミアム帯の「Rampur」「Jaisalmer」を持つ。長く他社ブランド向けの蒸留・ボトリングを担い、1990年代後半に自社ブランドを立ち上げた。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 正式名称 | Radico Khaitan Limited |
| 設立年 | 1943年 |
| 本社 | ニューデリー |
| 連結売上高 | ₹6,037 crore(FY2026=2026年3月期/前年比25%近い伸び、約1,050億円)。FY2025は₹4,843 crore |
| 主要ブランド | 8PM、Magic Moments(ウォッカ)、Rampur(シングルモルト)、Jaisalmer(ジン)、After Dark |
| 輸出 | 100カ国超(同社公表) |
| 上場 | BSE/NSE上場 |
同社は長く、他社のブランド向けに蒸留とボトリングを請け負ってきた。軍の売店(CSD)向けの供給も担い、この分野では現在も大手の位置にある。作る設備と技術はあったが、自分の名前で売る商品は持っていなかった。
1990年代後半に自社ブランドを立ち上げ、ウイスキーの「8PM」、ウォッカの「Magic Moments」で数量を作った。そのうえで、シングルモルトの「Rampur」とジンの「Jaisalmer」で単価を上げている。インド最古級のモルト蒸留所を持つことが、プレミアム帯での説得力になっている。
FY2026(2026年3月期)の連結売上は₹6,037 croreで、FY2025の₹4,843 croreから25%近く伸びた。輸出は100カ国を超える。
インドの酒類は州の管轄で、製造免許、流通、価格、販売できる店の形態まで州ごとに違う。ある州では政府が卸売を独占し、別の州では民間が扱う。グジャラート州やビハール州のように禁酒が原則の州もある。
全国で酒を売るには、州ごとに別の手続きと別の流通を組む必要がある。この複雑さが参入の壁になっており、同時に既存企業の優位を作っている。Radico Khaitanが80年以上かけて築いたのは、この州ごとの仕組みを回す能力でもある。
インドのシングルモルトは国際的な品評会で評価を受けるようになっている。日本のウイスキーと同じ棚に並ぶ競合として見る面もあるが、それ以上に、州ごとに制度が違うインドで酒をつくって流す仕組みを知る相手として見ておける。
日本酒やウイスキーをインドで売る場合、輸入関税が高く(州によっては追加の課税もある)、小売価格は日本の数倍になる。自前で全州を回るのは現実的でないため、既存のメーカーや輸入業者と組むことになる。相談する場合は、対象を数州に絞ったうえで話を持ちかけるほうが進みやすい。