英ユニリーバの子会社であるHindustan Unilever(HUL)は、インドFMCG市場で最大手の位置にある。50以上のブランドを15前後のカテゴリーで展開し、同社は「インドの10世帯に9世帯が自社製品を使っている」としている。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 設立年 | 1933年 |
| 本社 | ムンバイ(マハラシュトラ州) |
| CEO | Priya Nair |
| 売上高 | ₹64,468 crore(FY2026=2026年3月期/約1.12兆円) |
| 従業員数 | 約2.1万人 |
| 上場 | BSE/NSE上場 |
| 主要ブランド | Brooke Bond、Horlicks、Boost、Kissan、Knorr、Bru、Hellmanns |
HULの食品部門はBrooke Bond(紅茶)、Bru(コーヒー)、Horlicks・Boost(栄養飲料)、Kissan(ジャム・ソース)、Knorr(即席食品)などを展開。紅茶カテゴリーでは同社が首位と位置づけている。都市部から農村部まで小売店を広くカバーする流通網と、親会社ユニリーバのR&Dを使える点が強みである。
2025年8月、Priya Nair氏がHUL初の女性CEO兼MDに就任した。2025年12月1日付でアイスクリーム事業(Kwality Wall’s)を分離し、Kwality Wall’s (India) として別の上場会社になっている。FY2026(2026年3月期)の売上は₹64,468 crore。親会社Unileverが世界規模で食品事業を見直すなかでも、HULは食品ポートフォリオの売却は検討していないとしている。
HULの大きな流通ネットワークは、インドでのブランド展開を目指す日系食品企業にとって理想的なパートナーシップ先。特にインスタント食品(Knorr)カテゴリーでは味の素等と競合・協業の可能性がある。農村部への浸透力は、Tier2・Tier3都市展開を検討する日系企業にとって手がかりになる。