Jubilant FoodWorksは、ドミノ・ピザのインドにおけるマスターフランチャイジーで、インドのQSRで最大の店舗網を持つ。一方で、同じく預かっていたダンキンは2026年末の契約満了で手放す。複数ブランドを預かる会社の、続けるものと畳むものの線引きが見える。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 設立年 | 1995年 |
| 本社 | ノイダ(ウッタルプラデシュ州) |
| 経営 | Chairman: Shyam S. Bhartia/CEO&MD: Sameer Khetarpal |
| 売上高 | ₹9,513 crore(FY2026=2026年3月期/約1,660億円) |
| 店舗数 | 6カ国3,636店(FY2026末)。うちインドのドミノ・ピザが2,455店 |
| 従業員数 | 約3万人以上 |
| 上場 | BSE/NSE上場 |
| 主要ブランド | Domino’s Pizza、Popeyes、Hong’s Kitchen、COFFY(トルコ)。Dunkin’は2026年末で契約満了・撤退 |
FY2026(2026年3月期)は通期で351店を新規出店し、6カ国で3,636店になった。そのうちインドのドミノ・ピザが2,455店を占める。2026年1〜3月期は売上が前年同期比19%増の₹2,499 crore、純利益は₹82 croreだった。
ドミノがインドで強いのは、ピザという商品がベジタリアン対応をしやすいからである。生地とソースとチーズが基本で、肉を載せるかどうかは上に置く具材の選択にすぎない。牛肉を使わなければならない商品を持つチェーンと比べて、作り替えの負担が小さかった。
Dunkin’は2025年12月時点で27店まで減っており、2026年12月31日に切れるフランチャイズ契約を更新しないことを2026年3月に表明した。同社は売上の9割以上をドミノ・ピザが占めるため業績への影響は限定的としている。
ドーナツとコーヒーという組み合わせは、インドの朝食の習慣と噛み合わなかった。インドの都市部ではチャイと揚げ物の軽食が朝の定番で、そこへ甘い焼き菓子を持ち込むには価格も場面も合わせにくい。10年以上かけても27店にしかならなかったという事実は、海外の外食ブランドがインドで通用するかどうかの判断材料になる。
トルコのコーヒーチェーンCOFFYを新たに手がけているのは、同じコーヒーでも別の入り方を試しているとも読める。
インドで外食のフランチャイズを出す相手を探すなら、Jubilantのような複数ブランドを持つ運営会社が候補になる。厨房、配送、人材の仕組みをすでに持っているため、立ち上げは速い。ただし相手は複数のブランドを比べたうえで資源を配分する。数字が出なければ、ダンキンと同じように契約更新の対象から外れる。
日本の外食がインドで組む場合、相手の中で自社が何番目のブランドになるのかを先に見ておく必要がある。