The Whole Truth Foodsは、「隠す原材料をつくらない」ことを軸にしたプロテインバーやスナックのD2Cブランドである。パッケージの表面に原材料をそのまま印刷する見せ方で、2019年の創業から売上を伸ばしてきた。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 正式名称 | The Whole Truth Foods |
| 設立年 | 2019年 |
| 本社 | ムンバイ(マハラシュトラ州) |
| 創業者 | Shashank Mehta |
| 売上高 | ₹219.8 crore(FY2025=2025年3月期/前年比211.6%増) |
| 従業員数 | 約320人 |
| 累計調達額 | 約8,300万ドル(5ラウンド。直近は2026年2月) |
| 上場 | 非上場 |
食品の原材料表示は、通常は袋の裏側に小さく印刷される。The Whole Truth Foodsはこれを表面に大きく出した。デーツ、アーモンド、カカオ、といった具合に、入っているものを商品名の隣に並べる。
この見せ方が成立するのは、原材料が短く読めるものだけで構成されているからである。乳化剤や香料、保存料が並べば、表に出すほど逆効果になる。つまりパッケージの設計が、そのまま配合の制約になっている。
プロテインバー、ピーナッツバター、チョコレート、ミューズリーなどを扱う。インドの健康食品は「高たんぱく」「低カロリー」といった数値訴求が中心だったところに、原材料の中身で選ばせる軸を持ち込んだ。
FY2025(2025年3月期)の売上は₹219.8 croreで、前年から3倍を超える伸びになった。2026年2月に資金調達を実施し、累計調達額は約8,300万ドルになっている。従業員は約320人。
D2Cから始まったブランドとしては大きい規模で、オンラインだけでなくクイックコマースや実店舗にも並ぶようになっている。
インドでも食品の表示はFSSAI(インド食品安全基準局)の規則に従う必要があり、何を「無添加」と書けるかは日本と同じではない。表示で語れる範囲が限られるなかで、原材料そのものをパッケージの前面に出すという見せ方が成立している点は、日本の無添加系ブランドが訴求の作り方を考えるときの手がかりになる。
日本では「保存料不使用」といった強調表示に消費者庁のガイドラインがあり、書き方に制約がある。原材料そのものを見せるという方法は、その制約を迂回せずに同じ効果を出す設計にあたる。