Naturals Ice Creamは、フルーツと砂糖とミルクだけでアイスクリームをつくっているムンバイのブランドである。1984年の創業から40年、インド固有の果物を使った味で売り場を広げてきた。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 創業 | 1984年(ムンバイ・ジュフ) |
| 創業者 | Raghunandan Srinivas Kamath(2024年5月に70歳で死去、次世代が継承) |
| 売上高 | ₹374 crore(FY2024=2024年3月期)、純利益₹45 crore |
| 製造拠点 | チャーコップ(ムンバイ) |
| 原材料 | フルーツ、砂糖、ミルクのみ(人工香料・保存料を使わないとしている) |
| 品目 | 常時20種類以上 |
| 受賞 | テンダーココナッツがTaste Atlasの世界TOP100アイスクリームに選出 |
シータファル(カスタードアップル)、テンダーココナッツ、ジャックフルーツ、マスクメロン、カラジャムン。いずれもインドで採れる果物で、それぞれに旬がある。果物をそのまま使う以上、その時期にしか作れない味が出てくる。
通常のアイスクリームメーカーは、果肉のピューレや濃縮果汁を通年で調達し、年間を通じて同じ品揃えを出す。Naturalsは逆で、旬の果物に合わせて味を入れ替える。在庫で平準化するのではなく、季節に合わせる作り方である。
これは効率が悪い。仕込みの計画が立てにくく、人気の味が年の大半は買えない。一方で、その時期にしか食べられないという理由が来店につながる。ムンバイの定番になったのはこの構造による。
創業者のRaghunandan Srinivas Kamathは、カルナータカ州マンガロールでマンゴーを売っていた家に生まれた。果物の目利きが身についていたことが、この商売の土台になっている。
1984年2月、ムンバイのジュフ・コリワダにある約200平方フィートの店から始めた(製造拠点は現在チャーコップにある)。フルーツと砂糖とミルクだけを使い、人工香料と保存料を入れないという作り方で他と分かれた。FY2024(2024年3月期)の売上は₹374 crore、純利益は₹45 croreである。2024年5月にKamath氏が70歳で亡くなり、現在は次世代が経営を引き継いでいる。
インドの果物を日本で使いたい場合、どの時期に何が穫れるかを知っている相手として見ておける。シータファルやジャックフルーツは日本での流通が少なく、加工品としてなら可能性がある。
また、季節に合わせて品目を入れ替えるという作り方は、日本の地方の菓子店や乳業がとってきた形と近い。インドの都市部でも、通年で同じものを出すより季節を出すほうが選ばれる場面があるという実例になる。