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India News2026.09.25

Zivameがノイダ市内初のフランチャイズ店、加盟店方式はいくらから

This article is based on what we could verify 2026年9月25日時点で確認できたインド現地の公的資料・報道をもとに作成しています。制度・価格・各社の方針は変更される場合があります。実際の事業判断にあたっては、所管省庁・現地の専門家など一次情報源で最新の内容をご確認ください。

インドのインナーウェアブランドZivame(ジバミ)が、デリー首都圏(NCR)のノイダにフランチャイズ方式の店を開いた。場所はセクター133の複合開発「Paras One33」。業界紙indiaretailingが2026年9月21日に報じた。同社COO兼ヘッドのKiruba Devi氏は、ノイダは重要で急成長している市場であり市内初のフランチャイズ店を開けて嬉しい、という趣旨のコメントを出している。開店日は原文に書かれておらず、記事では開業した店として紹介されている。

1店舗の開業ニュースだが、インドで店を持ちたい日本企業には材料が多い。店を運営するのは誰か、どんな立地か、同じインナーウェアで日本のワコールはどう動いているのか。

ノイダのParas One33に開いた店では何が売られるのか

売り場は「試着して合わせる」側に寄っている

新店はランジェリー、スリープウェア、シェイプウェア、アクティブウェアを扱い、訓練を受けたフィット担当が付く。Zivameは2011年創業、5万型超の商品を100超のサイズで展開し、インド全体のブランド専門店(EBO)は175店超とされる。EBOは1ブランドだけを扱う店の呼び方で、直営か加盟店かの別は含まない語だ。100超のサイズは画面の表だけで決めきれず、店頭の役割が残る。

「初」が指しているのはノイダ市での1号店

見出しもCOOの発言も「市内初のフランチャイズ店」(our first franchise store in the city)と言っており、Zivame全体で初のフランチャイズ店だとまでは書かれていない。直営一本足から加盟店方式へ切り替えた第1号と読むと事実から離れる。読めるのは、NCRで加盟店が運営する店が1つ増えた範囲までだ。

出店先の「Mall」は低層の複合開発だった

indiaretailingが「Paras One33 Mall」と呼ぶ物件は、開発事業者の公式資料ではParas Buildtechが手がけるセクター133の低層ミックスユース開発だ。店舗とワークスペースを組み合わせ、ノイダ・エクスプレスウェイ沿いで周辺の大きな住宅地と企業拠点から人を集める立地とされる。

175店超を積み上げたZivameはリライアンス傘下で動いている

RILの公式サイトでは小売事業のブランド枠に並んでいる

Zivameを独立系のブランドとして扱うと資本の絵が狂う。リライアンス・インダストリーズ(RIL)公式サイトの小売事業ページには、ファッション&ライフスタイル部門の店舗コンセプトとしてReliance TrendsやAJIOと並んでZivameとAmanteのロゴが掲げられている。同ページはリライアンス・リテールを店舗数20,169(Q1 FY2026-27時点)でインド最大と説明しており、Zivameの店舗網はその看板の内側で伸びてきた。

この前提を置くと、加盟店を使う意味が変わる。インド最大の店舗網を持つ小売の傘下で、資金の手当てに困って外部の資本を借りたという説明は当てはまりにくい。原文は加盟店方式を採った理由を書いていないので、ここから先は読み筋だ。加盟店が持ち込むのは資金だけではなく、その街で物件を押さえる力と人を採る力だという整理は、後述のBataの説明に出てくる。

ネット発ブランドが店頭に降りる動きは1社では終わっていない

ハイデラバード発のスニーカーブランドが3年で500店の規模で店頭に降りる計画を掲げ、皮膚科医発のスキンケアブランドもD2C一本足からオムニチャネルへ舵を切っている。Zivameも今回のノイダ店をオンラインとオフラインをつなぐ1店と位置づけている。違いは、運営を加盟店に委ねた点だ。

加盟店が1店を出すのにいくら要るか、Bataの数字で測る

₹35〜40 lakhを桁ごと確認する

相場を測るには、フランチャイズ主導の拡大を明言する靴のBata Indiaが使える。2026年3月の報道で同社のBadri Beriwal氏は加盟の初期投資を₹35〜40 lakh程度と述べた。lakhは10万ルピーなので35 lakh=35×100,000=3,500,000ルピー=350万ルピー、40 lakhは4,000,000ルピー=400万ルピー。円換算は欧州中央銀行(ECB)2026年9月24日付参照為替(1ユーロ=180.57円/109.0775ルピー)から1ルピー=約1.655円とした。

原文表記 ルピー建て 円換算(1ルピー=約1.655円)
₹35 lakh 3,500,000ルピー(350万ルピー) 約579万円
₹40 lakh 4,000,000ルピー(400万ルピー) 約662万円
参考:₹1 crore 10,000,000ルピー(1,000万ルピー=0.1億ルピー) 約1,655万円

700店・全体の35%超まで積み上がった実績

Bata Indiaは2026年3月時点で約1,980店のうちフランチャイズ店が700店を超え、全体の35%超を占めるとした。約70%はTier2〜4の都市にある。同年7月には2,000店を超え、次はTier3・4中心に3,000店を狙う。Beriwal氏は、加盟店が持つのは現地市場の理解と運営効率、Bataが持つのはブランド力と品揃えだと役割を分けている。ウッタル・プラデーシュ州発の格安アパレルCitykartが200店に到達した動きも同じ地層だ。

日本のワコールはインドでEBO18店、ムンバイに旗艦店を置いた

EBO18店・LFS40超・MBO80超、20都市に置いている

ワコール・インディアは2026年6月、ムンバイのカール・ウェスト、リンキング・ロードに450平方フィート(1平方フィート=約0.0929平方メートルで約42平方メートル)の旗艦店を開いた。同社COOのPooja Merani氏は、ムンバイは当社のインド事業の中心だという趣旨の説明をしている。報道時点の販路はEBO18店、大型店(LFS)40店超、複合ブランド店(MBO)80店超で20都市。1946年創業、インド参入は2015年。

Brand インドでの販路(報道時点) 直近で報じられた1店
Zivame(2011年創業) EBO 175店超 ノイダ Paras One33のフランチャイズ店
ワコール・インディア(2015年参入) EBO 18/LFS 40超/MBO 80超・20都市 ムンバイ リンキング・ロード 450平方フィート

店数を追わずに1店の中身へ寄せる手もある

18店と175店超では桁が違う。ワコール側は旗艦店で「フィットの解決策」を見せる方向に寄せている。MBO80店超は、他社の棚を借りる販路が本数では最大だと示す。同じNCRでは時計のTAG Heuerが2026年4月、インド初のフランチャイズ店をKapoor Watch Companyと組みDLF Mall of Indiaの1階に517平方フィート(約48平方メートル)で開いた。高額時計は集客力の大きいモールの1階、日常の下着は住宅地と職場に近い複合開発。置きたい場所は品目で分かれる。

日本企業が加盟店方式を試すなら先に決める3つ

在庫を誰が持つか、返品をどちらが被るか

フランチャイズ契約は、看板の使用料よりも在庫と返品の線引きで損益が動く。インナーウェアは100超のサイズを掲げるほど1店の在庫点数が膨らむ。加盟店が買い取るのか、委託にして売れ残りをブランドが引き取るのかで重みは変わる。Bataの₹35〜40 lakh(350万〜400万ルピー、約579万〜662万円)も内訳次第だ。

出店先の素性はRERAと開発事業者の資料で押さえる

インドの「Mall」は、店舗とオフィス・ホテルが混ざる低層開発も指す。呼称ではなく開発事業者の公式資料とRERA登録で用途と規模を確かめたい。

Item Description
Location Paras One33(UP州ノイダ セクター133、ノイダ・エクスプレスウェイ沿い)
開発事業者 Paras Buildtech India Pvt. Ltd.(設計 Hafeez Contractor)
同一開発内 Ginger Hotel by IHCL(Gingerブランドとしてノイダ市内4件目)
RERA登録番号 UPRERAPRJ5576(UP-RERA)

候補都市を2つに絞って加盟店条件を取りに行く

持ち帰る策は1つでいい。NCRとムンバイのように性格の違う商圏を2つ選び、同じ業態の既存ブランドが加盟店を募集しているかを各社のパートナー募集ページで確認する。初期投資・売場面積・在庫条件を3社分並べれば、求められる水準が見える。

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