AWL Agri Businessは、食用油ブランド「Fortune」を軸に、小麦粉や米、豆といった主食も手がける会社である。もとはアダニ財閥とシンガポールのWilmarの合弁「Adani Wilmar」で、アダニ側が抜けたことで現在の社名になった。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 正式名称 | AWL Agri Business Limited(旧 Adani Wilmar Limited) |
| 設立年 | 1999年 |
| 本社 | アーメダバード(グジャラート州) |
| 連結売上高 | ₹74,731 crore(FY2026=2026年3月期/約1.30兆円)。FY2025は₹63,672 crore |
| 純利益 | FY2026は前年から約15%減 |
| 主要ブランド | Fortune、King’s、Raag など |
| 上場 | BSE/NSE上場 |
ひまわり、落花生、マスタード、米ぬか、大豆、綿実と、インドで使われるほぼすべての食用油を扱う。インドは食用油の消費量に対して国内生産が追いつかず、パーム油やひまわり油の多くを輸入している。
このため国際相場と輸入関税の変動が、そのまま仕入れ値に跳ねる。政府が物価対策で関税を下げれば安く仕入れられ、上げれば逆になる。どの時点でどれだけ在庫を持つかという判断が利益を決める商売である。FY2026は売上が₹74,731 croreと伸びた一方、純利益は前年から約15%減った。
食用油は台所で必ず使う商品で、小売店はどの店も置く。同社はその配荷を使って、小麦粉(アタ)、米、豆(ダール)といった主食を同じ棚に流している。いずれも毎日使うもので、ブランドで選ばれにくい領域にブランドを持ち込む形になる。
社名は2025年2月にAdani WilmarからAWL Agri Businessへ変わり、アダニ側の株式売却が完了して合弁から完全に抜けたのは同年11月である。現在はWilmar側が主導する体制になっている。
日本向けに米や豆を引く場合、産地の集荷業者ではなくこうした大手と話すほうが、規格と数量を安定させやすい。同社は精米も製粉も自社で持つ。
また、業務用の油を現地で調達する場合の相手にもなる。インドで食品工場や外食を立ち上げるとき、油は量が出るうえに相場で価格が動くため、供給元を複数押さえておく必要がある。