SOJAPAN
サービス インド市場 業界別 事例 展示会 コラム ニュース 会社情報 資料ダウンロード
無料相談 →

トップ / インドの企業

NPCIとUPI|インドの決済の約85%を動かす仕組みと、企業が使うときの勘所

2026.03.26

この記事の要約
UPI(Unified Payments Interface)は、インド準備銀行とインド銀行協会が設立した非営利組織NPCI(インド国立決済公社)が2016年から運営するリアルタイム決済システム。2025年通年の取引件数は約2,283億件、取引額は約300兆ルピーで、インドのデジタル決済の約85%を占める。企業ではないが、インドで物を売るなら決済の入口として避けて通れないため、この一覧に含めている。
本記事は2026年9月19日時点で確認できた各社の開示・報道をもとに作成しています。本文の金額はインドの一般的な表記に合わせ、₹1 crore(1 crore=1,000万ルピー)=1,000万ルピーで記載し、円換算は1ルピー=1.7円台で計算した概算です。インド企業の店舗数・調達額・業績は短期間で変わるため、取引の判断にあたっては各社の公式発表など一次情報で最新の内容をご確認ください。

NPCIとUPIの関係

この一覧では企業を扱っていますが、UPI自体は企業ではありません。運営しているのは、インド準備銀行(RBI)とインド銀行協会が2008年に設立した非営利組織「インド国立決済公社(NPCI)」です。UPIはNPCIが開発・運営するリアルタイムの即時送金・決済システムで、スマートフォンを通じて銀行口座間の即時送金を可能にし、2016年のサービス開始以来、インドのデジタル決済インフラの中核となっています。

2025年時点でUPIはインドのデジタル決済の約85%を占める。IMFは「世界最大のリアルタイム決済システム」としており、世界のデジタル決済の取引件数のおよそ半分をUPIが処理しているとされる。年間の取引は2,283億件以上、金額にして約3.5兆ドル相当にあたる。

2025年のUPI最新統計

年間取引実績

2025年通年のUPI取引件数は約2,283億件、取引額は約300兆ルピー(約3.5兆ドル)だった。1日あたりの平均は約6億2,600万件。前年比で件数は29%増、金額は20%増である。

月間最高記録

2025年12月には月間216.3億件と過去最高になり、取引額も約27.97兆ルピーに達した。同年5月には月間取引額が初めて25兆ルピー(約2,926億ドル)を超えている。

マーチャント決済の拡大

2025年上半期のP2M(個人から店舗)決済は約670億件で、前年同期比37%増。FY2024-25時点で約6,500万の加盟店に、約5.7億枚のQRコードが置かれている。店舗側の導入費がほぼかからないことが、この枚数につながっている。

UPIの仕組みと特徴

基本的な仕組み

UPIは各ユーザーに固有のVPA(Virtual Payment Address、例:username@bankname)を割り当てる。銀行口座の番号をやりとりせずに即時送金でき、24時間365日動く。個人間および小口の店舗決済では手数料がかからない。

主要なUPI対応アプリ

  • Google Pay:インドで最も利用者が多いUPI決済アプリの一つ
  • PhonePe:Walmart傘下。UPI取引シェア首位を争う
  • Paytm:QR決済の先駆者。加盟店ネットワークに強み
  • BHIM:NPCI公式アプリ。シンプルな設計が特徴

UPIの国際展開

UPIはシンガポール、UAE、フランス、スリランカ、ネパールなど複数の国でも使える。インド政府は国際標準化を進めており、インド人の海外渡航先と、インドを訪れる旅行者の双方で使える範囲を広げようとしている。

日系企業がUPIを活用すべき理由

インドで消費者から代金を受け取る事業を持つなら、UPIに対応しているかどうかで取りこぼしが変わる。

  1. キャッシュレス決済の主流:インドのデジタル決済の84%を占めるUPIに非対応では、消費者の大半を取りこぼす
  2. 小口決済への対応:平均取引額は約1,293ルピー(約2,000円)。日常的な少額決済にUPIが浸透している
  3. 加盟店登録の容易さ:QRコードの展開で簡単にUPI決済を導入可能。初期投資が少ない
  4. データ活用:UPI決済データを通じた消費者行動の分析が可能

まとめ

UPIは企業ではなく、NPCIという非営利組織が運営する決済の仕組みである。ここを押さえておくと、インドの小売・外食・ECの各社が決済に何を使い、手数料をどこで負担しているかが読みやすくなる。この一覧の他の企業を見るときの前提にあたる。

参考情報

関連記事

MORE

Kwality Wall’s (India)|HULが冷凍を常温と切り離したCoffee Day Enterprises(Cafe Coffee Day)|縮小したインドのカフェ草分けEverest Food Products|42種類の調合と、2024年の回収CG Foods India|茹でずに食べる即席麺でMaggiを避けたVeeba|業務用ソースの品質管理をそのまま小売に持ち込んだUdaan|個人商店に卸すB2B EC最大手

CONTACT

インド進出を相談したい方へ

無料相談を申し込む →
← インドの企業の一覧

CONTACT · संपर्क

インド進出の
ご相談はこちら。

ここに挙げた企業と組みたい場合、当社インド法人から打診できるかを確かめてお返しします。

無料相談を申し込む → 会社紹介資料をダウンロード

SOJAPAN

日本企業のインド進出を、市場調査から現地パートナー開拓、テスト販売、輸入まで支援します。

SERVICE

サービスインド視察ツアー試食会・イベント輸入・ライセンス現地マーケティングインド市場について

INDUSTRIES

食品・飲料アニメ・キャラクターアパレル・素材カフェ・飲食店

COMPANY

展示会コラムインド企業紹介ベトナム進出事例ニュース会社情報お問い合わせ資料ダウンロード
© SOJAPAN株式会社SoJapan / SOJAPAN INDIA PRIVATE LIMITED / プライバシーポリシー