Tata Consumer Productsは、タタ財閥の食品・飲料事業を担う会社である。もとは紅茶のTata Teaで、2020年以降の買収でスパイス、健康食品、即席食品まで品目を広げた。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 設立年 | 1962年(旧Tata Tea) |
| 本社 | ムンバイ(マハラシュトラ州) |
| MD & CEO | Sunil D’Souza |
| 連結売上高 | ₹20,290 crore(FY2026=2026年3月期/前年比15.2%増、約3,530億円)。FY2025は₹17,618 crore |
| 従業員数 | 約5,000人 |
| 上場 | BSE/NSE上場 |
| 主要ブランド | Tata Tea、Tetley、Tata Salt、Tata Sampann、Tata Soulfull、Organic India、Ching’s Secret |
| 合弁 | Tata Starbucks(米スターバックスと50:50) |
紅茶(Tata Tea、Tetley)でインド市場の首位にあり、Tata Saltは食塩で大きなブランド力を持つ。どちらも日常的に切らさない商品で、1軒の家庭が年に何度も買う。この2つがあることで、全国の小売店に商品を届ける仕組みが成立している。
ただし紅茶も塩も単価が低く、利幅は薄い。そこで2020年以降、Capital Foods(Ching’s Secret=中華風の調味料と即席麺)、Organic India(ハーブ・健康食品)などを買収し、単価の高い品目を足してきた。Tata Sampannはスパイスと豆、Tata Soulfullは雑穀のシリアルである。
FY2026(2026年3月期)の連結売上は₹20,290 croreで、FY2025の₹17,618 croreから15.2%増えた。
同社は米スターバックスと50:50の合弁でTata Starbucksを運営する。店舗運営と出店はタタ側、ブランドと商品はスターバックス側という分け方で、FY2026に店舗数が500を超え80都市に広がった。同合弁の純損失は₹49.5 croreまで縮んでいる。
つまりTata Consumerは、自社ブランドを売る会社であると同時に、海外ブランドのインドでの受け皿にもなっている。コーヒー豆は自社農園から調達できるため、原料から店頭まで身内で回せる構成も持つ。
インドで組む相手を探すとき、Tata Consumerは「流通を持っている」という点で候補に入る。紅茶と塩で作った配送網は全国に届き、そこへ新しい品目を乗せた実績が買収案件として複数ある。
ただし同社はすでに多くのブランドを抱えており、新しく加わるものには相応の規模が求められる。Tata Starbucksの例で言えば、1号店から500店まで13年あまりかかり黒字化はまだという時間軸になる。短期で回収する前提の計画は通りにくい。