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Blinkit|2,243拠点でインドの10分配達を握るEternal傘下

2026.03.26

この記事の要約
BlinkitはEternal(旧Zomato)傘下のクイックコマースで、2013年にGrofersとして創業、2021年に現名称へ改めた。CEOはAlbinder Singh Dhindsaで、2026年2月からEternalのグループCEOを兼務する。2026年3月末のダークストアは2,243拠点・150都市超、調査会社Datum Intelligenceの2025年集計では市場シェア48%(Swiggy Instamart 24%、Zepto 22%)。FY2026の営業収益は₹37,779 crore(1 crore=1,000万ルピー)だが、2026年3月期第1四半期から在庫を自社で持つ方式へ切り替えたため前年比較はできず、実態は取扱高(NOV、2026年1〜3月期で₹14,386 crore)で見る。同四半期の調整後EBITDAは₹37 crore。出店支援事業者の公表値では手数料はカテゴリーにより1割から2割台、1品目・1州あたり₹25,000の登録料も求められる。
本記事は2026年9月19日時点で確認できた各社の開示・報道をもとに作成しています。本文の金額はインドの一般的な表記に合わせ、₹1 crore=1,000万ルピーで記載し、円換算は1ルピー=1.7円台で計算した概算です。インド企業の店舗数・調達額・業績は短期間で変わるため、取引の判断にあたっては各社の公式発表など一次情報で最新の内容をご確認ください。

BlinkitはEternal(旧Zomato)傘下のクイックコマースで、ダークストアの数でも取扱高でもインドの同業で先行している。食品と日用品から始め、いまは電子機器や化粧品まで扱いを広げている。

企業概要

項目 詳細
設立年 2013年(旧Grofers、2021年にBlinkitへ改名)
本社 グルガオン(ハリヤナ州)
CEO Albinder Singh Dhindsa(2026年2月よりEternalグループCEOを兼務)
売上高 ₹37,779 crore(FY2026=2026年3月期、営業収益)
取扱高(NOV) ₹14,386 crore(2026年1〜3月期)
ダークストア 2,243拠点・150都市超(2026年3月末)
上場 Eternal Limited傘下(2022年の買収額は約5.68億ドル)

売上の数字が前年と比較できない理由

FY2026(2026年3月期)の営業収益は₹37,779 croreと大きな数字が並ぶが、前年との比較はできない。2026年3月期の第1四半期から、出店者の商品を仲介する方式(手数料だけが売上に載る)から、在庫を自社で持って売る方式(商品代金そのものが売上に載る)へ切り替えたためである。

実態を見るなら取扱高にあたるNOV(Net Order Value)を追うのが適当で、2026年1〜3月期は₹14,386 croreだった。同四半期の調整後EBITDAは₹37 croreで、赤字を垂れ流す段階からは出ている。

この在庫を自社で持つ方式への切り替えは、取引する側にとっても意味が変わる。仲介ではなくBlinkitが買い取る形になるため、売る側は小売への卸売と同じ交渉をすることになる。

拠点の数がそのまま競争力になっている

2026年3月末のダークストアは2,243拠点で、150を超える都市をカバーする。調査会社Datum Intelligenceの2025年集計では市場シェアはBlinkitが48%、Swiggy Instamartが24%、Zeptoが22%とされる。10分配達は拠点からの距離で勝負が決まるため、拠点数がそのまま注文の取りやすさになる。

扱う品目も広がっている。食品と日用品に加えて、電子機器、化粧品、玩具まで置くようになった。単価の高い商品を混ぜることで、1件あたりの配送費を吸収する狙いがある。

日本企業から見たポイント

インドで消費財を売るなら、いまはBlinkitの棚が最も速く数量に跳ねる。ただし条件は厳しい。同社は料金表を公開していないため一次情報では確認できないが、出店支援事業者が公表している目安では、手数料はカテゴリーによって1割から2割台、これに広告費と物流費を足した実質的な負担は希望小売価格の35〜50%にのぼるとされる。Blinkitは1品目・1州あたり₹25,000の登録料も求め、これは広告枠の原資として戻る形になっている。

日本のメーカーがこれらの売り場に入る手順は、販売支援会社が公開している目安ではブランド資料の提出、取引条件の交渉、商品情報の登録、配送拠点の割り当て、2〜4週間の試験販売という順で、18〜40日かかる。求められるのはGST登録、食品ならFSSAIの許可、5〜10品目の実績、そして欠品させない供給体制である。

回転の速さが前提の売り場なので、日本の食品でも「1日に何個動くか」で判断される。単価が高く動きの遅い商品は、置かれても早い段階で外される。

参考情報

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