Arya.agは、農家や農産物の取引業者が収穫物を預ける倉庫を運営し、預けた在庫を担保に資金を貸す事業者である。収穫直後の安値で売らざるを得ない状況をなくすことを狙っている。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 正式名称 | Arya.ag(Arya Collateral Warehousing Services) |
| 設立年 | 2013年 |
| 本社 | ノイダ(ウッタルプラデシュ州) |
| 共同創業者 | Prasanna Rao、Anand Chandra、Chattanathan Devarajan |
| 売上高 | ₹450.8 crore(FY2025=2025年3月期/前年の₹352.5 croreから27.9%増) |
| 従業員数 | 約1,250人 |
| 累計調達額 | 約1億9,951万ドル(7ラウンド。直近は2026年1月のシリーズD ₹725 crore、GEF Capital主導) |
| 上場 | 非上場 |
インドの穀物は収穫期に供給が集中し、価格が下がる。数か月保管すれば高く売れると分かっていても、小規模な生産者には保管する場所も、その間の生活費もない。結果として、最も安い時期に売ることになる。
Arya.agは倉庫と資金の両方を同時に提供する。収穫物を倉庫に預け、その在庫を担保に融資を受ける。生産者は当座の資金を得たうえで、価格が戻るまで売るのを待てる。
倉庫に何がどれだけ入っているかを把握しているため、担保評価が速い。金融機関にとっても貸しやすい形になっている。融資を出すのが自社か提携先かによって、リスクの持ち方も変わる。
FY2025(2025年3月期)の売上は₹450.8 croreで前年比27.9%増。2026年1月にはGEF Capital主導で₹725 crore(約8,000万ドル)のシリーズDを実施し、累計調達額は約1億9,951万ドルになった。従業員は約1,250人。
倉庫は全国に分散して置く必要があり、そのぶん人と設備への投資が重い。調達額が大きいのはこの構造による。
インドから穀物や豆類を買い付ける場合、収穫期のスポット取引だけでは数量も品質も安定しない。買いたい時期に市場に物がないこともある。倉庫在庫を押さえている事業者を通せば、時期を分散した引き取りがしやすくなる。
確認すべきは、どの品目をどの地域の倉庫で扱っているか、品質の等級づけをどう行っているか、そして輸出向けの書類を整えられるかという点である。倉庫事業者は国内流通を前提にしていることが多く、輸出の実務は別に手当てが要る場合がある。