Heritage Foodsは1992年設立の乳業で、13州でおよそ150万世帯に牛乳と乳製品を届けている。酪農に加えて飼料と再生可能エネルギーも手がける。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 正式名称 | Heritage Foods Limited |
| 設立年 | 1992年 |
| 本社 | ハイデラバード(テランガーナ州) |
| 連結売上高 | ₹4,526 crore(FY2026=2026年3月期/約788億円)。FY2025は₹4,135 crore |
| 調達・生産 | 9州の30万戸超の農家から集乳。18の処理場、処理能力295万リットル/日 |
| 品目数 | 400SKU超 |
| 上場 | BSE/NSE上場 |
インドの酪農家は1戸あたり数頭を飼う小規模な世帯が多い。乳の出方は飼料に左右され、飼料の質は農家の資金繰りに左右される。集乳する側から見ると、農家が安い飼料に切り替えた途端に乳量も成分も落ちる。
Heritage Foodsは飼料事業を自社で持つ。農家に飼料を売り、その農家から乳を買う。売り買いの両面でつながることで、乳量と成分をある程度コントロールできる。これはインドの乳業でよく使われる手法である。
集乳は9州の30万戸を超える農家から行い、18カ所の処理場で日量295万リットルを処理する体制を持つ。牛乳・カード・ギー・パニール・アイスクリームなど400を超える品目を扱う。
FY2026(2026年3月期)の連結売上は₹4,526 croreで、FY2025の₹4,135 croreから増えた。2025年10月にはプロテインアイスクリームのGet-A-Whey(運営:Peanut Butter and Jelly Private Limited)の51%を₹9 croreで取得している。
既存の乳業が、オンラインで立ち上がった小さなブランドを買って自社の冷蔵網に乗せるという動きである。買われる側は売り場が一気に増え、買う側は自社にない商品企画を手に入れる。金額の小さい取引だが、同じ形はインドの乳業で繰り返されている。
南インドと中部インドで冷蔵の配送網を持つ乳業として、チルド食品の委託先候補になる。日量295万リットルの処理能力は、飲料やデザートの受託にも振り向けられる規模である。
すでにD2Cブランドを買収して品揃えに取り込む動きもあるため、ブランドを持ち込む側としても話が進めやすい。相談する場合は、自社の商品がどの温度帯(チルドか冷凍か常温か)で、どの州まで配る想定かを整理しておくと早い。