Mother Dairyは、国立酪農開発機構(NDDB)の完全子会社で、デリー首都圏を中心に牛乳と乳製品を売る会社である。食用油の「Dhara」、青果・冷凍野菜の「Safal」も手がける。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 正式名称 | Mother Dairy Fruit & Vegetable Private Limited |
| 本社 | ノイダ(ウッタルプラデシュ州) |
| 親会社 | National Dairy Development Board(NDDB)の完全子会社 |
| 売上高 | ₹20,300 crore(FY2026=2026年3月期/前年比17%増、約3,530億円) |
| 次期目標 | ₹24,000 crore(会社公表) |
| 主要ブランド | Mother Dairy(乳製品)、Dhara(食用油)、Safal(青果・冷凍野菜) |
| 上場 | 非上場 |
Mother Dairyは、牛乳の量り売り機(バルクベンダー)をデリー各地に置いてきた。客が容器を持って行き、必要な量だけ買う。冷蔵庫のない家庭が多かった時代に、その日に飲む分だけを買える仕組みとして広がった。
この売り方は、店舗を配送の終点ではなく蛇口として使う。パック詰めより包材の費用がかからず、単価も抑えられる。冷蔵設備が普及した現在もこの機械は残り、首都圏での売り場の厚みになっている。
NDDBの子会社であるため、酪農家からの集乳では協同組合の仕組みを使える。インドの酪農は政府公表で8,000万戸を超える農家が担っており、その大半が1〜2頭の飼育で、1戸あたりの搾乳量は数リットルにすぎない。これをまとめる仕組みを持つかどうかが、乳業の原料調達力を決める。
乳製品に加えて、Safalブランドの青果店と冷凍野菜、Dharaの食用油を持つ。Safalはデリー首都圏に直営の青果店を構えており、生鮮の小売と冷凍加工の両方を回している。
FY2026(2026年3月期)の売上は₹20,300 croreで前年比17%増。会社は次期に₹24,000 croreを目標として掲げている。牛乳価格の引き上げは予定していないとしている。
デリー首都圏で冷蔵・冷凍の食品を売る場合、Mother Dairyの店舗網とSafalの青果店は無視できない経路になる。首都圏に集中しているぶん、この地域だけを見るなら効率がよい。
冷凍野菜の加工を自社で持っているため、冷凍食品の委託製造や共同開発の相談先にもなり得る。相談する場合は、対応できる包装形態(業務用の大袋か小売用の小袋か)と、どの都市まで冷凍で届けられるかを先に確認したい。