NIC Ice Creamsは、人工香料と保存料を使わないアイスクリームをつくっているブランドである。Jungle Venturesなどから3,100万ドルを調達し、クイックコマースでの販売を伸ばしている。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 正式名称 | NIC Ice Creams |
| 製造拠点 | プネー(マハラシュトラ州) |
| 累計調達額 | 約3,100万ドル(Jungle Venturesほか) |
| 販売エリア | 100都市以上 |
| 販路 | クイックコマース、出前アプリ、近代小売、直営パーラー |
| 特徴 | フルーツ系からドライフルーツ系まで、人工香料・保存料を使わないとしている |
| 上場 | 非上場 |
アイスクリームは冷凍で運ぶ必要があり、インドでは配送網の切れ目が商品の傷みに直結する。従来は、メーカーが各都市に冷凍倉庫を借り、冷凍車を手配し、小売店には冷凍ケースを貸すという投資を重ねて売り場を広げてきた。
10分配達のダークストアが各都市に置かれたことで、この構図が一部変わった。BlinkitやInstamartの倉庫には冷凍の区画があるため、小売店を一軒ずつ回ってフリーザーを貸し出す投資を減らせる。ただし各都市までの冷凍輸送と保管は引き続きメーカー側の負担で、ダークストアの冷凍区画そのものも面積と電源に制約がある。
NIC Ice Creamsはこの変化を取りにいった。出前アプリ、近代小売、直営のパーラーという複数の経路で50都市以上に広げたのち、クイックコマースの普及にあわせて100都市以上へ伸ばした。
プネーの工場で、フルーツ系からドライフルーツ系までのアイスクリームをつくっている。いずれも人工香料と保存料を使わないとしている。
原材料を絞ると、味の種類を増やすのが難しくなる。香料で作れる味が使えないため、実際の果物やナッツから作ることになり、原価も上がる。その分を価格に乗せられる客層に売ることになる。
インドで冷凍の食品を売る場合、クイックコマースの冷凍区画を使えるかどうかが売り場の広げ方を変える。従来は都市ごとに小売店へフリーザーを配る必要があったが、その負担は軽くなった。ただし冷凍の幹線輸送と各都市での保管は自前か委託で持つことになる。
ただし、クイックコマースの棚は回転で判断される。冷凍の区画は面積が限られており、動かない商品は早く外される。日本のアイスクリームや冷凍菓子を持ち込む場合、この条件で戦えるかを先に見ておく必要がある。