Zoff Foodsは、低温で挽いたスパイスを売るD2Cブランドである。2018年にチャッティースガル州ラーイプルで始まり、大都市圏ではない土地から全国向けに出荷している。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 正式名称 | Zoff Foods |
| 設立年 | 2018年 |
| 本社 | ラーイプル(チャッティースガル州) |
| 共同創業者 | Akash Agrawal、Ashish Agrawal |
| 売上高 | ₹103.7 crore(FY2025=2025年3月期/前年の₹92.7 croreから11.9%増) |
| 従業員数 | 約140人 |
| 累計調達額 | 約682万ドル(3ラウンド。直近は2026年3月) |
| 上場 | 非上場 |
スパイスは挽くときの摩擦熱で香りの成分が飛ぶ。粒を高速で砕くほど熱が出るため、大量生産の粉末ほど香りが弱くなりやすい。Zoffは低温での粉砕と、挽く前の洗浄・乾燥工程を前面に出して、量販品との違いを説明している。
インドのスパイスは、家庭で丸ごと買って自分で挽く習慣が長く残っていた。粉末を買うのは手間を省くためで、香りは妥協するものという前提があった。そこへ「粉末でも香りが残る」という商品を置いた形になる。
製造拠点を原料産地に近いチャッティースガル州に置くことで、仕入れの距離を短くしている。ムンバイやデリーに拠点を置くブランドとは、原価の構造が違う。
FY2025(2025年3月期)の売上は₹103.7 croreで前年比11.9%増。前年の伸びと比べると緩やかになっている。2026年3月に資金調達を実施し、累計調達額は約682万ドルになった。従業員は約140人。
スパイスは大手(Everest、MDH、Catch、ITCのAashirvaad、Tata Sampann、Badshahなど)が棚を押さえており、D2Cが小売に並ぶには時間がかかる。同社の伸びが緩やかなのは、この構造による。
インドのスパイスは産地と製法で品質が大きく変わる。日本向けに香辛料を調達する場合、商社経由の大口取引だけでなく、製法を説明できるブランド側と直接話すことで、仕様を詰めやすくなる。
確認すべきは、粉砕の温度条件を指定できるか、残留農薬とエチレンオキサイドの検査体制があるか、ロットごとの成績書を出せるかという点である。2024年には複数のインド産スパイスで残留物質が問題になっており、検査体制は取引の前提になっている。