SOJAPAN
サービス インド市場 業界別 事例 展示会 コラム ニュース 会社情報 資料ダウンロード
無料相談 →

トップ / ベトナムニュース

TikTok Shopが10kgを境に1梱包最大65,000ドン上乗せ

2026.09.25

本記事は2026年9月25日時点で確認できたベトナム現地の公的資料・報道をもとに作成しています。制度・価格・各社の方針は変更される場合があります。実際の事業判断にあたっては、所管省庁・現地の専門家など一次情報源で最新の内容をご確認ください。

TikTok Shopベトナムが、物流に関する手数料の改定を出店者に通知しました。2026年10月12日0時(ベトナム時間)から、重量のある梱包に「物流運営手数料」が加算されます。料金は10kgの梱包で3,000ドンから始まり、0.5kgごとに段が上がって、20.5kg以上は1梱包65,000ドンで頭打ちです。払うのは購入者ではなく出店者で、決済画面には出ません。

1梱包65,000ドンは小さく見えます。ただ効くのは重量物の店だけではなく、3〜4kgの日用品を2〜3個束ねて客単価を上げる売り方がちょうど境界線に乗ります。

課金は注文単位ではなく梱包単位、上限は1梱包65,000ドン

3,000ドンから始まり0.5kgごとに段が上がる

手数料は注文単位ではなく梱包(kiện)単位で、梱包ごとの重量から計算されます。対象は注文のライフサイクル全体の物流運営で、受注処理、配送の調整、配送トラブルの解決、基本的な配送優遇が含まれます。TikTok Shop側は、物流網の品質と持続性を高めるための費用だと説明しています。

対象は「10kg超」か「10kg以上」か、原文の中で割れている

適用範囲の書き方が原文の中で一致していません。本文は「10kgを超える梱包」に適用としながら、料金の起点は「10kgの梱包で3,000ドン」と書いています。一方で記事のリードと見出しは「10kg以上の注文」「1注文あたり最大65,000ドン」です。ちょうど10.0kgの梱包が課金対象になるかは報道では確定できないため、出店者センターの実額で当たるのが確実です。

売価に自動転嫁される仕組みではない

購入者は影響を受けず決済時に表示もされないとTikTok Shopは明言しています。勝手に売価へ乗るわけではなく、価格に織り込むか利益で吸収するかを出店者が選びます。

項目 通知の内容(報道ベース)
適用開始 2026年10月12日0時(ベトナム時間)
計算の単位 梱包(kiện)ごとの重量。ただし見出しとリードは「1注文あたり」と表記
対象の重量 本文は「10kg超の梱包」、リードは「10kg以上」。境界は要確認
金額 10kgの梱包で3,000ドン、0.5kg刻みで上がり20.5kg以上は65,000ドン
税の扱い 上記は税抜。処理は出店者のベトナムでの税務登録状況で変わる
負担者 出店者。決済画面には表示されない
返品時 発送成功後の返品・返金では、徴収済みの手数料は返らない

ドン建ての金額を、ベトコムバンクの2026年9月25日の電信送金レート(1米ドル=25,800ドン、1円=159.64ドン)で割り直します。

ドン建て 米ドル換算(筆算) 円換算(筆算)
3,000ドン(10kgの梱包) 3,000÷25,800=約0.12ドル 3,000÷159.64=約18.8円
65,000ドン(20.5kg以上) 65,000÷25,800=約2.52ドル 65,000÷159.64=約407.2円

重さは2.05倍でも手数料は21.7倍になる

1kgあたりで見ると300ドンから3,171ドンへ

手数料は重量に比例していません。重さが2.05倍にしか増えない区間で、手数料は21.7倍になります。1kgあたりで見ると、同じ1kgを運ぶコストが10.6倍です。

指標 10kgの梱包 20.5kg以上の梱包 倍率(筆算)
手数料 3,000ドン 65,000ドン 21.7倍
重量 10kg 20.5kg 2.05倍
1kgあたり手数料 300ドン 約3,171ドン 10.6倍

金額が出ているのは両端だけ、途中の段は報道にない

0.5kg刻みで数えると、10kgから20.5kgまでに段は21回上がります。差の62,000ドンを21で割れば1段あたり平均で約2,952ドン(約18円)ですが、これは両端から割り出した平均で、報道には段ごとの金額が出ていません。途中の重量帯は出店者センターで当たる必要があります。

1注文を複数の梱包に分けている店は、通知本文の書き方に従えば梱包の数だけ手数料が乗ります。ただしリードと精算画面の表記は注文単位なので、複数梱包の注文がどう数えられるかも実額で確かめたい点です。

まとめ買いで客単価を上げる売り方はどこが痛むか

3〜4kgの日用品を束ねる商法が境界線に当たる

EC向けソリューションを手がけるComme Asia共同創業者のホアン・ヴオン・ホアン氏は、影響が最も大きいのは10kgを超える注文を抱える店舗だと述べています。加えて、ティッシュや洗濯洗剤のように3〜4kgあり、コンボ販売で単価を上げようとしている商品も影響を受けると指摘しました。利益確保のため価格引き上げが検討され得るとも見ています。これは同氏個人の見立てで、業界の方針ではありません。

日本企業の商品に当てはめると線引きは具体的です。500mlの調味料を6本セットにすれば4〜5kg、2セット束ねれば10kgに届きます。ペットフード、粉ミルク、米は単品でも10kgに近づきます。

別の販路へ逃がす手も取りにくくなっている

手数料の設計はプラットフォーム側が動かせます。決済まで自前で持ち込んだTikTok Shopの動きと並べると、出店者が受け取る条件は今後も書き換わる前提で見るのが現実的です。Sendo Farmの撤退で狭まった選択肢を踏まえると、「別の販路へ移す」で対抗する手も取りにくくなっています。

体積を重さに換算される日本の食品・日用品は何を直すか

菓子・乾物・紙製品は実重量より体積が効く

ホアン氏が最も注意すべき点に挙げたのは、寸法から重量への換算です。「梱包の仕様を最適化せざるを得なくなる」と同氏は述べています。宅配の料金計算では実重量と容積重量の大きいほうを採る扱いが一般的で、かさばって軽い荷物は実重量より重く扱われます。今回の報道に換算式そのものは出ていないため、スナック菓子、乾燥野菜、インスタント麺、緩衝材を厚く入れたギフト箱は、秤で10kg未満でも対象に入るかどうかを先に確かめておきたいところです。

直せるのは箱側です。緩衝材を薄くする、化粧箱を外して個包装のまま詰める、セット内容を6本から4本に落とす。

申告寸法と実測のズレは精算側で確定する

TikTok Shopは、想定した手数料と実際の差引額の乖離を抑えるため、寸法と重量を正確に申告するよう求めています。申告値は見積りで、確定するのは精算の側です。商品マスタが実物と合っていない店は10月12日より前に実測で入れ替えるのが安全です。Shopeeが外部SNS経由の集客を強める動きを見ても、入口が増えるほど1梱包の設計が利益率を決めます。

返品されても手数料は戻らない、返品率の高い商品はどう守るか

発送が成功した後の返品は手数料だけが残る

行きの配送が成功した後に購入者が返品・返金を求めた場合、徴収済みの手数料は出店者に返らないとされています。売上はゼロに戻るのに手数料と配送コストは残り、返品率の高い重量物ではこの片道分が積み上がります。

対策は返品を減らす側にあります。内容量・入り数を商品ページの最初の画像に入れ、ライブ配信でも口頭で繰り返す。まとめ買いで取った注文が返品で戻る形は、10月12日以降は手数料の分だけ損が乗ります。

税務登録の状況によって実額が変わる

通知は「これは税抜の金額」と明記し、税の処理は出店者のベトナムにおける税務登録の状況で変わるとしています。現地法人か、パートナー店舗を借りるのか、越境かで最終負担は変わります。

10月12日までに出店者が決めておくこと

手元の注文データから10kg超の比率を出す

直近3か月の注文明細で、梱包重量が10kgを超えた件数と20.5kg以上の件数を数えます。その件数に下限3,000ドンと上限65,000ドンを掛ければ影響額を上下から挟めます。月1,000件のうち80件が10kg超なら、下限は80×3,000=24万ドン(約1,504円)、上限は80×65,000=520万ドン(約3万2,573円)です。

価格転嫁か梱包変更かを先に決める

取れる手は3つです。売価に乗せる、1梱包を10kg未満に収める、セット内容を組み替えて重量を落とす。価格比較が効きやすい売り場なので、上限の65,000ドン(約407円)を丸ごと乗せれば競合との差が見えます。

いつまでに やること 確認先
9月中 直近3か月の注文から梱包重量の分布を出す 出店者センター
9月中 商品マスタの寸法・重量を実測値に入れ替える 自社倉庫または委託先の実測
10月上旬 10kg超のセット商品の入り数・化粧箱を見直す 現地の梱包業者・3PL
10月上旬 税抜の手数料が自社の税務登録でどう処理されるか確認する ベトナムの税務担当
10月12日以降 実際の差引額と想定のズレを検証する 出店者センターの「精算済み」欄

1kgあたりで10.6倍の差が付く料金表は、重い梱包ほど不利になる方向に働きます。まず着手するなら、直近3か月の注文明細から梱包重量のヒストグラムを1枚作ることです。10kgの手前にどれだけ固まっているかが見えれば、価格転嫁と梱包変更のどちらを先に打つか決められます。

参照元

MORE

ベトナムのデュラックスが13.5億ドルで日本ペイント傘下に入るベトナムでアフィリエイト報酬を払う前に確かめる5%源泉徴収の条件ホーチミンにサマリウム年240トン、ただし鉱石はベトナム産ではないITL系SOTRANSがドンナイに化学品倉庫、19,500パレットフーミーフンが旧本社ビルを解体、日本設計の23階複合C1へ建て替えサムスン電機が18.5億ドルでタイグエンのFCBGA基板を増強

CONTACT

インド進出を相談したい方へ

無料相談を申し込む →
← ベトナムニュースの一覧

CONTACT · Liên hệ

ベトナム進出の
ご相談はこちら。

ベトナムについても、市場の調べ方から現地での販路づくりまでご相談いただけます。

無料相談を申し込む → 会社紹介資料をダウンロード

SOJAPAN

日本企業のインド進出を、市場調査から現地パートナー開拓、テスト販売、輸入まで支援します。

SERVICE

サービスインド視察ツアー試食会・イベント輸入・ライセンス現地マーケティングインド市場について

INDUSTRIES

食品・飲料アニメ・キャラクターアパレル・素材カフェ・飲食店

COMPANY

展示会コラムインド企業紹介ベトナム進出事例ニュース会社情報お問い合わせ資料ダウンロード
© SOJAPAN株式会社SoJapan / SOJAPAN INDIA PRIVATE LIMITED(英語サイト) / プライバシーポリシー