米The Cheesecake Factoryのベーカリー部門が、2026年2月23日にバンガロールのPhoenix Mall of Asiaでインド1号店を開いた。運営は現地のThe Gourmet Cafeで、同社は4〜5年で約55店舗まで広げる計画を示している。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 正式名称 | The Cheesecake Factory Bakery(インド展開) |
| インド出店 | 2026年2月23日 |
| 1号店 | バンガロール(Phoenix Mall of Asia) |
| 運営パートナー | The Gourmet Cafe |
| 計画店舗数 | 4〜5年で約55店舗(The Gourmet Cafe側の目標。投資額約6,000万ドル) |
| 売上目標 | ₹200〜250 crore(The Gourmet Cafe側) |
| 店舗形態 | 800〜1,200平方フィートのQSR・キオスク型が主体 |
米国の外食ブランドがインドに入るときは、本体が直接出るのではなく現地企業にマスターフランチャイズを渡す形が通例になっている。この案件も資金と出店のリスクはThe Gourmet Cafe側が負う。
The Gourmet Cafe側は、今後4〜5年で約55店舗、投資額約6,000万ドル、売上₹200〜250 croreを目標として掲げている。出店はまずバンガロール内で増やし、その後ムンバイ・デリー・チェンナイ・ハイデラバードへ広げる順番を示している。
店舗は800〜1,200平方フィートのQSR・キオスク型が主体で、フルサービスのレストランではない。米国のCheesecake Factoryは広い店内で食事を出す業態だが、インドではベーカリー部門だけを持ち込み、持ち帰りとイートインの小型店から始めている。
チーズケーキ各種を中心に、ケーキ、ペストリー、焼き菓子を置く。ただし米国のレシピをそのまま持ち込めない品目が出る。動物由来のゼラチンを使うと、インドの表示規則では非ベジタリアン(茶色のマーク)扱いになり、ベジタリアン層を丸ごと外すことになる。寒天や植物由来のゲル化剤へ置き換える判断が要る。
卵も論点になる。インドではベジタリアンの定義に卵を含めない人が多く、「エッグレス」の表示が売り場の広さを決める。ケーキ類は卵を使うのが通例だが、インドでは卵なしの配合を別に持つ店が多い。
原料の制約を受けたうえで、米国と同じ食感と見た目を出せるかどうかが、このブランドがインドで通用するかの分かれ目になる。
海外の菓子・ベーカリーブランドがインドに入る最新の形として見ておける。本体は看板とレシピを出し、現地企業が資金と店舗を持つ。日本の外食・製菓がインドに入る場合も、この形が現実的な選択肢になる。
あわせて、原料の置き換えが避けられない点を計画に織り込む必要がある。ゼラチン、卵、酒類、動物性の油脂はいずれも表示か調達で制約がかかる。レシピの移植ではなく、作り直しになる前提で試作の期間と費用を見ておきたい。