ベトナム食品Eコマースプラットフォーム徹底比較2025|Shopee・TikTok Shop・Lazadaの活用戦略

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ベトナムEコマース市場の最新動向

ベトナムのEコマース市場は急速に拡大を続けています。2025年、主要4プラットフォーム(Shopee、TikTok Shop、Lazada、Tiki)のGMV(流通取引総額)は約429.7兆ドン(164億ドル)に達しました。2025年1〜9月の売上は前年同期比34.4%増の305.9兆ドン(116.2億ドル)と、力強い成長を示しています(出典:The Investor)。

特に食品カテゴリは、コロナ禍以降のオンライン購買習慣の定着により、Eコマースにおける重要セグメントとして成長しています。日系食品企業がベトナム市場に参入する際、どのプラットフォームをどう活用するかが成否を分けます。

プラットフォーム別の特徴と市場シェア

Shopee(市場シェア約56%)

ベトナム最大のECプラットフォームです。食品カテゴリでは加工食品、スナック菓子、調味料、健康食品の販売に強みがあります。強力なプロモーションツール(バウチャー、フラッシュセール、送料無料キャンペーン)が充実しており、特に16〜24歳の若年層からの支持が厚いです。ShopeeFood(フードデリバリー)との連携も可能で、オンラインとデリバリーの統合戦略が展開できます。

TikTok Shop(市場シェア約41%)

2025年に最も急成長しているプラットフォームで、前年比69%の収益成長を記録しています(出典:VnExpress)。ライブコマースとショートムービーによる「ショッパーテインメント」モデルが特徴で、食品の実演調理や試食レビューを通じた販売が効果的です。TikTokの活用は食品マーケティングにおいて必須の戦略です。

Lazada(市場シェア約3%)

Alibaba傘下のプラットフォームで、中高所得層向けの品質重視の商品展開に向いています。LazMallを通じたブランド公式ストアの開設が可能で、日系ブランドのプレミアムポジショニングに適しています。

Sendo Farm(食品特化の新興勢力)

ベトナムのSendoはECプラットフォームから農産物・食品専門の「Sendo Farm」へ業態転換を行いました。オンライン食品販売市場は2024年時点で28億ドル規模と推定されており、食品に特化したプラットフォームの需要が高まっています(出典:Rest of World)。

食品カテゴリの販売戦略

ライブコマースの活用

ベトナムではライブコマースが食品販売の主要チャネルとなっています。調理デモンストレーション、試食レビュー、生産者インタビューなど、ストーリー性のあるライブ配信が購買を促進します。SNSマーケティングとの連携が不可欠です。

KOL・インフルエンサー戦略

食品系KOL(Key Opinion Leader)とのコラボレーションは、ベトナム市場での認知度向上に効果的です。Z世代向けには、マイクロインフルエンサーの活用がコスト効率に優れています。

パッケージデザインの最適化

ECでは商品画像が購買決定の最大要因です。ベトナムの消費者は明るい色彩と分かりやすい成分表示を好む傾向があります。日本ブランドの優位性を視覚的にアピールするデザインが重要です。

日系食品企業の参入アプローチ

テストマーケティングからの段階的展開

まずはShopeeまたはTikTok Shopでの出店からスタートし、小規模なテストマーケティングで市場反応を確認しましょう。初期投資を抑えながら、ベトナム消費者の嗜好を把握できます。

クロスボーダーECの活用

ベトナム現地法人を設立せずとも、Shopee Global SellerやLazada Cross Borderを通じた越境ECでの参入が可能です。食品Eコマース市場の拡大を取り込む有効な手段です。

まとめ

ベトナムの食品Eコマース市場はShopeeとTikTok Shopの二強体制となり、ライブコマースとコンテンツ型販売が主流です。日系食品企業は、プラットフォームの特性を理解した上で、ベトナムの食文化に寄り添った商品展開とデジタルマーケティングを組み合わせた戦略が求められます。

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この記事を書いた人

株式会社 SoJapanのアバター 株式会社 SoJapan 代表取締役

大手総合商社にて約8年間、グループ子会社の経営改革や出資先スタートアップとのJV設立を担当。その後インド駐在として、日系大手飲食チェーンのインド展開に従事し、現地に合わせたメニュー開発やマーケティングを推進。

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