Masan Group|WinCommerce、Masan Consumer、Techcomb

Masan Groupは、消費財・小売・金融サービス・鉱業など多角的な事業を展開するベトナム最大級のコングロマリットです。傘下にはベトナム最大の小売チェーンWinCommerce、FMCG大手のMasan Consumer、テクノロジー銀行のTechcombankなどを擁し、ベトナム経済において圧倒的な存在感を示しています。

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企業概要

項目 詳細
正式名称 Masan Group Corporation
設立年 2004年(前身は1996年)
本社 ホーチミン市
業態 複合企業(消費財・小売・金融・鉱業)
上場 ホーチミン証券取引所(MSN)
公式サイト https://www.masangroup.com/

主要事業セグメント

WinCommerce(小売):全国に約4,500店のWinMart/WinMart+を展開するベトナム最大の現代型小売チェーンです。2025年上半期の純売上高は17.9兆VND(約6.88億ドル)で前年比13.4%増を記録。第2四半期には4四半期連続の黒字を実現しました。特に農村部への出店を加速しており、2025年前半だけで318店舗を新規オープンしています。

Masan Consumer:調味料(Chin-Su)、即席麺(Omachi、Kokomi)、飲料(Wake-Up 247)、食肉加工(MEATDeli)など、ベトナムの家庭に浸透するブランドを多数保有しています。2025年第4四半期には成長への回帰が見込まれています。

Techcombank:ベトナムのトップ民間銀行の一つで、デジタルバンキングの先駆者として急成長しています。

2025年の業績ハイライト

Masan Groupは2025年、「ベトナム企業トップ50」にランクインしました。WinCommerceの売上は2025年1月〜9月で28,459億VND(前年比16.6%増)に達し、税引後利益は2,430億VNDを計上。2019年のVingroup買収以来、初の通年黒字化が視野に入っています。7月には月間売上3,486億VND(前年比23.0%増)を達成するなど、成長が加速しています。

日系企業にとっての意味

Masanグループは日系企業にとって重要なパートナー候補です。WinMart/WinMart+の全国流通網は日本製品の販売チャネルとして活用可能であり、Masan Consumerとの共同商品開発により、ベトナム消費者向けに最適化された日本品質の食品を展開できます。ベトナム食品ECの急成長や日系ブランドのベトナム展開を活かした提携は有力な選択肢です。

参考情報

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この記事を書いた人

大手総合商社にて約8年間、グループ子会社の経営改革や出資先スタートアップとのJV設立を担当。その後インド駐在として、日系大手飲食チェーンのインド展開に従事し、現地に合わせたメニュー開発やマーケティングを推進。

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