インドで銀行口座を開設する重要性
インドは人口14億人を超える世界最大の市場の一つであり、経済成長率は主要国の中でもトップクラスを維持しています。インドでビジネスを展開する上で、現地の銀行口座開設は避けて通れません。
2025年1月、インド準備銀行(RBI)はFEMA規制を更新し、クロスボーダーのルピー取引を促進する改正を行いました。NRI(非居住インド人)が投資口座を管理する手続きも簡素化されており、銀行口座開設の環境は着実に改善されています。
ステップ1:口座タイプの選択
NRE口座(Non-Resident External)
海外からの送金を管理するための口座で、利息はインドで100%非課税です。元本・利息ともに自由に海外送金が可能で、日系企業の駐在員にとって最も一般的な選択肢です。
NRO口座(Non-Resident Ordinary)
インド国内で得た収入(家賃収入、配当金、年金など)を管理するための口座です。外国人旅行者もパスポートとビザで最長6ヶ月の口座を開設できます。
FCNR口座(Foreign Currency Non-Resident)
外貨建ての定期預金口座で、米ドルやユーロなどの外貨で預け入れ・引き出しが可能。為替リスクを回避したい場合に有効です。
ステップ2:必要書類の準備
基本的に必要な書類は以下の通りです。
パスポート(原本とコピー)、有効なビザ、インドの住所証明(賃貸契約書等)、写真(パスポートサイズ)、PAN(Permanent Account Number)カードまたは申請書、外国人登録証(FRRO/FRO発行)。
2025年の規制簡素化により、NRE PINS口座のみで株式投資が可能となり、以前必要だった別個のNRO PINS口座は不要になっています。
ステップ3:銀行の選択
日系企業・駐在員にとって利用しやすい銀行としては、SBI(State Bank of India)、HDFC Bank、ICICI Bank、Axis Bankなどの大手行に加え、みずほ銀行やMUFGなどの日系銀行のインド支店も選択肢です。
ムンバイやデリーなどの主要都市では、日本語対応が可能な銀行窓口も限定的に存在します。デジタル決済(UPI)対応も考慮した銀行選びが重要です。
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ステップ4:口座開設手続き
銀行窓口での申請が基本ですが、近年は一部銀行でオンライン申請(e-KYC)にも対応しています。口座開設にかかる期間は通常1〜2週間程度ですが、書類の不備がある場合は1ヶ月以上かかることもあります。
パキスタン国籍の方はRBIの事前承認が、バングラデシュ国籍の方はFRRO/FRO発行の有効な在留許可証が必要です。
ステップ5:口座開設後の管理
口座開設後は、UPIの設定、ネットバンキングの有効化、デビットカードの受取りを速やかに行いましょう。インドではUPI決済が主流であり、日常的な支払いから事業取引まで幅広く利用されています。
税務上の注意点として、NRO口座の利息にはインドで30%の源泉徴収税が課されます。日印租税条約による軽減措置の適用可否についても確認が必要です。現地の会計・税務パートナーとの連携を推奨します。
情報ソース
- RBI – Accounts in India by Non-residents (January 2025 FAQs)
- IndiaFilings – Indian Bank Account for Foreigners
- GetBelong – RBI Rules for NRI Accounts Complete Guide
- HDFC Bank – FEMA Regulations for NRI
- MostlyNRI – 5 Steps to Open an NRI Bank Account in India
よくある質問
- 駐在員はインドでどの種類の銀行口座を選べばよいですか?
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海外送金を管理し利息がインドで非課税のNRE口座、インド国内収入を管理するNRO口座、外貨建て定期預金のFCNR口座があります。駐在員には、元本・利息ともに自由に海外送金できるNRE口座が最も一般的な選択肢です。用途に応じて使い分けるのが基本です。
- 口座開設にはどんな書類が必要ですか?
-
パスポート、有効なビザ、インドの住所証明、写真、PANカードまたは申請書、外国人登録証などが基本的に必要です。書類に不備があると手続きが長引くため、事前に揃えておくことが大切です。
- 日系企業や駐在員はどの銀行を選べますか?
-
SBI、HDFC Bank、ICICI Bank、Axis Bankなどの大手行に加え、みずほ銀行やMUFGなど日系銀行のインド支店も選択肢です。主要都市では日本語対応が可能な窓口も限定的に存在します。UPI対応も考慮した銀行選びが望ましいでしょう。
- 口座開設にはどのくらいの期間がかかりますか?
-
口座開設は通常1〜2週間程度ですが、書類の不備があると1ヶ月以上かかることもあります。近年は一部銀行でオンライン申請にも対応しています。余裕を持ったスケジュールで進めるのが安全です。
- 口座開設後に税務面で注意すべき点はありますか?
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NRO口座の利息にはインドで源泉徴収税が課されます。日印租税条約による軽減措置が適用できるかの確認も必要です。税負担に直結する論点のため、現地の会計・税務パートナーとの連携が推奨されます。
- これからインドで口座を開設する場合、どんな順序で動けばよいですか?
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まず用途に合わせてNRE・NRO・FCNRのいずれかを選び、必要書類を揃えたうえで、日本語対応やUPI対応を踏まえて銀行を決めます。口座開設後はUPI設定、ネットバンキング有効化、デビットカード受取りを速やかに行い、税務面は会計・税務パートナーに確認しておくと安心です。
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