英国NEXT、バンガロールPhoenix Mall of Asiaに出店――Myntraフランチャイズで2030年50店舗体制へ

英国発ファッションブランドNEXTが、バンガロールのPhoenix Mall of Asiaに新店舗をオープンした。メンズ・ウィメンズ向け店舗(約418m2)とキッズウェア専門店を同時展開し、インド南部での存在感を一気に拡大する。フランチャイズパートナーはFlipkart傘下のMyntra Jabong India Private Limited(MJIPL)が務め、オンラインとオフラインを統合するオムニチャネル戦略が特徴だ。

目次

NEXTバンガロール店の概要

NEXTのバンガロール店は、Phoenix Mall of Asia内に約4,500平方フィート(約418m2)の売場面積で出店。メンズ・ウィメンズ向けに約500スタイルを展開し、同じモール内にキッズウェア専門店(約180スタイル)も併設する。「コンテンポラリー・ブリティッシュ」を掲げ、手頃な価格帯で品質を訴求するポジショニングだ。

フランチャイズ運営を担うMJIPLは、インド国内でのNEXT製品のライセンス流通権を保有している。2023年にインド市場へ初参入して以来、プネ、ハイデラバードと出店を重ね、バンガロールは3都市目の進出となる。

背景:インドファストファッション市場の過熱

インドのアパレル・ファッション市場は2026年に850億ドル規模と推計されており、ZARAやH&Mなどグローバルプレーヤーの出店ラッシュが続いている。H&Mグループ傘下COSもバンガロールのPhoenix Mall of Asiaに2号店を準備中で、同モールは海外ブランドの激戦区となっている。NEXTの参入は、英国勢としてはMyntraの流通網を活用できる点で独自の強みを持つ。

データで見るNEXTのグローバル展開

項目数値
創業年1982年(英国レスター)
英国内店舗数460店舗以上
海外フランチャイズ拠点265拠点
オンライン展開国80カ国以上
インド初出店2023年
バンガロール店面積約418m2(4,500sqft)
バンガロール店スタイル数メンズ・ウィメンズ約500+キッズ約180
インド展開目標2030年までに50店舗(業界推計)

業界の反応

インド小売業界の専門家は、NEXTのバンガロール出店を3つの観点で注視している。第一に、Myntra(Flipkart/Walmart系列)がフランチャイズを担う点。ECプラットフォーム企業がリアル店舗運営に関与するモデルは、インドでの先例が少なく、オムニチャネル成功の試金石となる。第二に、Phoenix Mall of AsiaにCOS、NEXTと海外ブランドが集中していることで、バンガロールがムンバイ・デリーに次ぐ「第三の高級小売市場」として定着しつつある点。第三に、NEXTの価格帯がZARA(プレミアム寄り)とH&M(マス寄り)の中間を狙っており、インド中間層上位の取り込みに適したポジションである点だ。

日本企業への示唆

NEXTの戦略から日本のアパレル・小売企業が学べるポイントは明確だ。インド進出において現地ECプラットフォームとのフランチャイズ提携は、単独出店と比べて初期投資を抑えつつ流通網を確保できる有力な選択肢になる。ユニクロはインドで直営モデルを展開しているが、中堅ブランドがインド市場を検証する段階ではMyntraやReliance系列とのパートナーシップモデルが現実的だろう。また、Juicy Coutureがハイデラバードに出店した事例のように、デリー・ムンバイ以外のTier-1都市を最初の出店先とする戦略も増えている。

業界への波及

NEXTの出店は、インドのモール開発デベロッパーにとっても追い風だ。Phoenix Millsグループは「Mall of Asia」をバンガロールのプレミアムモール最大手として位置づけており、海外ブランドの誘致に成功し続けている。インド全体で2026年に新規モール開業面積が前年比30%増と見込まれる中、テナントミックスの国際化が差別化要因となっている。Myntraにとっても、オフライン店舗運営のノウハウ蓄積は、D2Cブランドの実店舗展開支援という新たな収益源につながる可能性がある。

実用情報

項目詳細
店舗名NEXT Phoenix Mall of Asia店
所在地Phoenix Mall of Asia, Bengaluru
取扱カテゴリメンズ、ウィメンズ、キッズウェア
フランチャイズMyntra Jabong India Pvt Ltd(MJIPL)
公式サイトnext.co.in

まとめ

英国NEXTのバンガロール出店は、Myntraという強力なECパートナーを軸に、オンラインとオフラインを統合するインド市場攻略モデルを提示している。バンガロールがデリー・ムンバイに並ぶ海外ブランドの重点都市となりつつある中、日本企業にとってもパートナーシップ型の進出戦略を再検討するタイミングだ。

引用元:FashionUnited

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この記事を書いた人

大手総合商社にて約8年間、グループ子会社の経営改革や出資先スタートアップとのJV設立を担当。その後インド駐在として、日系大手飲食チェーンのインド展開に従事し、現地に合わせたメニュー開発やマーケティングを推進。

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