インドの日本食レストラン|デリーからチェンナイまで都市別ガイド

この記事の要約
インドの日本食レストランを都市別にまとめました。デリー・グルガオンの接待に使える店、バンガロールの老舗とホテル内の店、チェンナイ日本人会が公開する現行6軒、ムンバイの状況を整理しています。EBISUの3店舗展開や、Mount Fujiへの改称など、日本語の古い情報では辿り着けない点も確認して記載しました。
本記事は2026年8月27日時点で各店の公式サイトおよび現地日本人会の公開情報をもとに確認した内容です。飲食店は開店・閉店・移転が頻繁です。訪問前に営業状況をご確認ください。

インドに駐在していると、日本食が恋しくなる日が必ず来ます。デリーグルガオンには本格的な日本食レストランが揃っていますが、都市によって事情はまったく違います。

この記事では、日本人駐在員が多い4都市の日本食レストランを、現地日本人会の一覧と各店の公式情報で確認して整理しました。食材を自分で買いたい場合はインドで日本食材はどこで買えるかをご覧ください。

目次

駐在中に日本食店が要る場面

日本食レストランを探す理由は、実際には2つに分かれます。ひとつは自分や家族が食べたいとき、もうひとつは取引先を招くときです。この2つは求める条件がまったく違います。

  • 自分・家族向け|価格と通いやすさ。定食や麺類があるか、自宅や職場から近いか
  • 会食・接待向け|個室や座敷の有無、ベジタリアン対応、相手のオフィスからの距離

赴任直後は前者の店をいくつか押さえておき、会食が必要になったときに慌てないよう後者を1軒試しておくと動きやすくなります。

都市ごとの日本食レストラン事情

店の数と業態の幅は、駐在員の多さにほぼ比例します。まず全体像を押さえておくと、赴任先での期待値を調整しやすくなります。

都市特徴接待に使える店
デリー・グルガオン駐在員が最も多く、選択肢も豊富。個室や座敷のある店が揃うある
バンガロール老舗からラーメン、ホテル内の高級店まで幅が広いある
チェンナイ日本人会が現行の一覧を公開。定食や鍋を出す店が中心限られる
ムンバイ住むエリアで使い勝手が変わる。公式情報のある店は限られるある

注意したいのは、日本語のブログ情報が古いままになっていることです。改称した店を旧名で探したり、すでに閉店した店に向かってしまう例は珍しくありません。この記事では確認できた現在の名称と場所を記載しています。

デリー・グルガオンの日本食レストラン

日系企業が最も集まるデリー首都圏は、日本食レストランの選択肢も一番豊富です。接待に使える個室のある店から、平日の夜に一人で入れる店まで揃っています。

KOFUKU(コフク)

南デリーのAnsal Plaza内にある店です。もともとムンバイのBandra Westが本店で、デリーはその展開先にあたります。店内は清潔感があり、平日は仕事終わりの駐在員や出張者でにぎわいます。

  • 場所|Ansal Plaza Mall, Khel Gaon Marg(南デリー)
  • ムンバイ店|Suburbia Mall, Linking Road(Bandra West)

Mount Fuji(旧FUJI・富士)

Connaught Placeの老舗です。日本語の情報では「FUJI」「富士」と書かれていることが多いのですが、現在の店名はMount Fujiに変わっています。旧名で地図を検索しても出てこないため、探すときはMount Fujiで調べてください。場所はMiddle Circleに面したSpeedbird Houseです。

  • 場所|Speedbird House, Middle Circle(Connaught Place)
  • 探すとき|地図アプリでは「Mount Fuji」で検索する
  • 予約時に確認したいこと|ランチとディナーで価格帯が変わるため予算の目安

EBISU(恵比寿)

和モダンな内装で座敷と個室があり、接待に使いやすい店です。グルガオンのゴルフコースロード沿いにある印象が強いかもしれませんが、実際は3都市に展開しています。バンガロール勤務の方が「恵比寿はデリーの店」と思い込んでいることがありますが、Brigade Roadにも店があります。

都市場所
デリーSalcon Rasvilas, Saket District Centre
グルガオンPalm Spring Plaza, Golf Course Road(DLF Phase 5, Sector 54)
バンガロールForum Rex Walk, Brigade Road

用途で選ぶ

用途場所
会食・接待EBISUグルガオン Golf Course Road/デリー Saket
仕事帰り・日常使いKOFUKU南デリー Ansal Plaza
ランチ・出張時Mount FujiConnaught Place(Middle Circle)

デリー市内とグルガオンは車で1時間前後かかることがあります。相手のオフィスがどちら側かで店を決めたほうが、当日の移動で気を遣わずに済みます。

バンガロールの日本食レストラン

バンガロールはIT企業の駐在員が多く、日本食の店が充実しています。バンガロール日本人会が和食店の一覧を公開しており、独立店からホテル内のレストランまで十数軒が挙がっています。

播磨(HARIMA)

バンガロールの老舗です。入口を入るとバーカウンターが出迎え、奥には大きな窓に面したテーブル席と掘りごたつ席があります。公式サイトでメニューを公開しているため、会食前に内容を確認できます。

  • 場所|Devatha Plaza 4階(131 Residency Road)
  • 席|テーブル席と掘りごたつ席。バーカウンターあり
  • 会食での使いやすさ|公式サイトでメニューを事前に共有できる

用途で選ぶ

バンガロールは店の性格がはっきり分かれます。目的から絞ると選びやすくなります。

用途場所
会食・接待播磨、EBISUResidency Road/Brigade Road
居酒屋・日常使いくふ楽、あずきForum Rex Walk/Richmond Town
ラーメンKazan Japanese RamenChurch Street
ホテル内の高級店EDO、SHIRO、Zen、Wabi Sabi、FAR & EASTITC Gardenia/UB City/The Leela/The Oberoi/Four Seasons

くふ楽はチェンナイにも店があるチェーンで、インド国内で複数店舗を展開しています。あずきはRichmond Townにある日本酒も置く店で、公式サイトを持っています。

チェンナイの日本食レストラン

チェンナイは製造業の駐在員が多い街です。日本人会が食材店とレストランの一覧を公開しており、現在の掲載は6軒です。定食や鍋を出す店が中心で、日常的に通える価格帯の店が揃っています。

場所特徴
DahliaNungambakkam(Kaveri Complex)1993年開業。チェンナイで最も歴史がある日本食店
大山(OYAMA)Adyar(3rd Main Road, Gandhi Nagar)オーナーはインド人だが日本での生活経験がある
くふ楽(KUURAKU)Vadapalani(Green Park Hotel地下)2016年開店。居酒屋スタイル
NipponTeynampet(Kavignar Bharathidasan Road)定食や鍋。個室がある
HokkaidoAlwarpet(TTK Road)鉄板焼き
Sushi in a boxAlwarpet海鮮丼を出す

かつてTeynampetにあった「銀座」は閉店しており、日本人会の現行の一覧にも掲載されていません。日本語の古い記事にはまだ名前が残っているので注意してください。

ムンバイの日本食レストラン

ムンバイは日本人駐在員がBandraとPowaiに分かれて住んでいる街です。日本食の店はBandraやLower Parel側に寄っており、住むエリアによって使い勝手が変わります。

確認できている店

場所備考
KOFUKUBandra West(Suburbia Mall, Linking Road)デリー店と同じブランドで、こちらが本店

ムンバイは公式サイトを持たない店が多く、日本語の情報も更新が止まっているものが目立ちます。ここでは公式情報で場所を確認できた店のみを挙げています。ほかの店を探す場合は、営業しているかを予約時の電話で確かめてください。

注文するときに知っておきたいこと

インドの日本食レストランは、日本と同じ感覚で注文すると戸惑うことがあります。事前に知っておくと外しにくくなる点をまとめます。

ベジタリアン対応を確認する

  • インドの飲食店はベジ・ノンベジの区分が明確で、日本食店も同様に分かれている
  • インド人を接待する場合、相手の食習慣を先に確認しておくと店選びを外さない
  • 牛肉は輸入が禁止されているため、和牛のメニューは基本的に期待できない

会食前に確認しておくこと

  • 相手がベジタリアンか、卵や魚を食べるか(インドでは人によって範囲が違う)
  • 個室や仕切りのある席を確保できるか
  • アルコールを出す店か。州によって酒類の扱いが異なる
  • 相手のオフィスからの移動時間。デリーとグルガオンは離れている

味付けは店によって差がある

同じ日本食店でも、日本人シェフが調理する店と現地スタッフが中心の店では味が変わります。インドの嗜好に寄せた味付けの店もあり、これは好みが分かれるところです。会食で使う前に一度自分で試しておくと安心です。

  • 日本人シェフが調理する店と現地スタッフ中心の店で味が変わる
  • 刺身用の鮮魚は輸入に施設登録と衛生証明が必要で、通関できる港も限られる
  • 会食で使う前に一度自分で試しておくと、当日の失敗を避けられる

飲食業でインドに出るという選択肢

店を探す側の目線で見てきましたが、裏を返せば日本食の供給がまだ限られているということでもあります。チェンナイのように駐在員が多い街でも、日本人会が把握している店は6軒です。

飲食店をインドで開く場合、必要になるのがFSSAIのライセンスです。加えて消防や酒類の許認可が州ごとに必要で、取得にかかる期間も州によって差があります。食材の調達計画も同時に立てる必要があり、輸入に頼る品目は関税と通関の条件を織り込んだ原価計算が欠かせません。

よくある質問

恵比寿(EBISU)はバンガロールにもありますか?

あります。EBISUはデリー(Saket)、グルガオン(Golf Course Road)、バンガロール(Brigade RoadのForum Rex Walk)の3都市に店を構えています。グルガオンの店が知られていますが、バンガロールでも同じブランドの店を利用できます。

デリーの「FUJI(富士)」はまだありますか?

店はConnaught Placeで営業していますが、店名がMount Fujiに変わっています。日本語の情報にある「FUJI」「富士」で地図を検索しても見つからないため、Mount Fujiで調べてください。場所はMiddle Circleに面したSpeedbird Houseです。

チェンナイの「銀座」はまだ営業していますか?

閉店しています。チェンナイ日本人会が公開している食材店・レストランの一覧にも掲載がありません。現在チェンナイで日本食を食べる場合は、Dahlia、大山、くふ楽、Nippon、Hokkaido、Sushi in a boxの6軒が候補になります。

インドで接待に使える日本食レストランはどこですか?

デリー首都圏ではEBISUが座敷や個室を備えており会食に向きます。バンガロールでは播磨のほか、ITC GardeniaのEDOやThe LeelaのZenなどホテル内の店も選択肢です。相手がベジタリアンかどうかを先に確認しておくと店選びを外しません。

インドの日本食レストランで和牛は食べられますか?

基本的に期待できません。インドは牛肉および牛肉を含む食品の輸入を全面的に禁止しているためです。日本食店でも牛肉を使ったメニューは限られます。

日本食材を自分で買いたい場合はどうすればいいですか?

都市によって手段が変わります。専門店の一覧やオンラインでの調達方法、日本から持ち込むときの制限はインドで日本食材はどこで買えるかにまとめています。

まとめ

インドの日本食レストランは、デリー首都圏とバンガロールなら候補が多く、接待にも使える店が見つかります。チェンナイは軒数こそ限られますが、日本人会が現行の一覧を公開しているので確実です。ムンバイは住むエリアによって使い勝手が変わります。

店探しで気をつけたいのは、日本語の情報が古いままになっていることです。デリーのFUJIはMount Fujiに改称し、チェンナイの銀座は閉店しています。訪問前に現在の店名と営業状況を確かめてください。食材を自分で調達する方法はインドで日本食材はどこで買えるかで解説しています。

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    この記事を書いた人

    大手総合商社にて約8年間、グループ子会社の経営改革や出資先スタートアップとのJV設立を担当。その後インド駐在として、日系大手飲食チェーンのインド展開に従事し、現地に合わせたメニュー開発やマーケティングを推進。

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