Central Retail、タイグエン省に46番目のGO!モールを着工——410億VND投資で地方都市を攻める

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Central Retail Vietnam、タイグエン省フォーイエンでGO!モールを着工

タイ大手小売Central Retail Corporationのベトナム法人が、2026年5月15日にタイグエン省フォーイエン市ヴァンスアン区でGO!ハイパーマーケット併設モールの起工式を開催した。これはCentral Retailのベトナム全土46番目のモールとなる。

グループCEOのOlivier Langlet氏は「初回協議から起工まで9か月という異例のスピードで実現した」と述べ、ベトナムでの展開加速を強調した。

プロジェクト概要

項目 内容
正式名称 GO! Pho Yen
所在地 タイグエン省フォーイエン市ヴァンスアン区
起工日 2026年5月15日
完成予定 2027年第3四半期(Q3)
総投資額 4,100億VND超(約24億円)
総面積 12,000m2超
GO!ハイパーマーケット面積 4,736m2
取扱商品数 40,000点以上(食品、日用品、FMCG)
併設施設 飲食エリア、エンタメ施設、コンビニチェーン、ファッションブランド

背景:Central Retailの地方都市展開戦略

Central Retailはベトナムで44モール+330店舗を運営し、26省・都市に展開している。2024年以降、ハノイ・ホーチミンのTier 1都市から、工業団地が集積する地方都市への出店を加速させている。

タイグエン省フォーイエンは、Samsung Electronics Vietnamの主力工場が立地する工業団地エリアだ。Samsungを中心とする外資系製造業の進出により、地域の所得水準と消費力が急速に上昇しており、近代的な商業施設への需要が高まっている。

Central Retail Vietnamの直近の出店実績

店舗名 所在地 状況
GO! Dong Nai ドンナイ省 開業済み
GO! Tuyen Quang トゥエンクアン省 2026年12月完成予定
GO! Pho Yen タイグエン省 2027年Q3完成予定

Central Retailは2026〜2028年にGO!モール10〜12棟、mini GO!ストア23〜25店を新設する計画を掲げている。

現地の反応

タイグエン省の行政当局は、GO!モールの建設を「工業団地エリアの生活インフラ整備」として歓迎している。フォーイエン市には数万人のSamsung工場従業員が居住しており、近代的な買い物環境への需要は明確だった。

地元農家からは「OCOP(一村一品)認定商品のGO!での全国販売チャネル確保」に期待の声が上がっている。Central Retailは「Better for Vietnam」戦略の一環として、地元農産品の調達・販売を推進している。

ベトナムの小売業界アナリストは「初回協議から起工まで9か月は、ベトナムの商業不動産開発では異例の速さ。Central Retailの投資判断とタイグエン省の行政支援の双方が高速で動いた結果だ」と分析している。

日系企業への示唆

Central Retailのタイグエン出店は、日系小売・消費財メーカーにとって3つの示唆を含む。

  • ベトナムの地方都市は工業団地の従業員人口を背景に「消費力のある地方」へ変貌している。イオンモールがバクニンに約1.5億ドルで着工した動きと軌を一にする
  • GO!ハイパーマーケットは40,000点以上の商品を取り扱うため、日系食品・日用品メーカーにとっての販路獲得チャンスが生まれる
  • Central Retailの「Better for Vietnam」戦略は地元産品優遇であるが、「品質の高い輸入品」も品揃えの差別化材料として受け入れられる余地がある

業界への波及効果

Central Retailの地方都市攻勢は、ベトナム小売業界の「地方シフト」を象徴する動きだ。ベトナムのコンビニ・ミニスーパーは9,671店舗に急増し、地方が都市部を逆転している。ハイパーマーケットもこの流れに続いている。

韓国系のEmart、日系のイオンとの「地方都市争奪戦」が2026年以降に激化する見通しだ。Central Retailは46モールという規模で先行しているが、イオンモールの大型投資(バクニン、ダナン、ハロン、タインホア)が追い上げる。

日系の消費財メーカー、特に食品・日用品カテゴリでは、GO!やイオンといったモダントレードへの棚確保が、ベトナムでの売上拡大の鍵を握る。

実用情報

項目 詳細
運営企業 Central Retail Corporation(タイ・バンコク本社、SET上場)
ベトナム法人 Central Retail Vietnam
ベトナム店舗数 44モール+330店舗(26省・都市)
今後の計画 2026〜2028年にGO!モール10〜12棟、mini GO! 23〜25店を新設
5年間総投資 8億2,900万ドル超(ベトナム全体)
戦略テーマ Better for Vietnam(地元産品調達+持続可能な小売)

まとめ:タイ系大手の地方攻勢に、日系企業も乗るべき時

Central RetailのGO! Pho Yen着工は、ベトナム小売市場の重心が「Tier 1都市集中」から「工業団地隣接の地方都市」へ移りつつあることを示している。Samsung工場の従業員が数万人規模で集まるタイグエン省は、その代表例だ。

日系企業がベトナムの地方都市市場を取りに行くなら、Central RetailやイオンモールのGO!/イオンモール出店計画をトラッキングし、テナント・サプライヤーとしての関係構築を早期に開始すべきだ。地方都市のモダントレードは今まさに面が広がっている段階であり、参入の窓口はここ2〜3年が最も開いている。

引用元:

この記事を書いた人

大手総合商社にて約8年間、グループ子会社の経営改革や出資先スタートアップとのJV設立を担当。その後インド駐在として、日系大手飲食チェーンのインド展開に従事し、現地に合わせたメニュー開発やマーケティングを推進。

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