猛暑のインド消費者が選ぶ味――シンドゥ種マンゴーが首位、Swiggyデータでバンガロールがアイス消費1位

インドの即配大手「Swiggy」(クイックコマースのInstamart)が、2026年夏の消費動向データを公表した。猛暑が続くなか、マンゴーではシンドゥ(Sindhu)種が今シーズンこれまでで最も多く注文された品種となり、アイスクリーム消費ではバンガロール(ベンガルール)が首位に立った。デリーではなくバンガロールが「インドのアイスクリーム首都」になっている点が目を引く。

誰が・何を・なぜ――暑さに直面したインドの消費者が、即配アプリで何を買っているかを、Swiggyの注文実績が具体的に映し出した。

目次

マンゴーはアルフォンソより先に「シンドゥ種」が首位

インドのマンゴーといえば高級品種アルフォンソが有名だが、そのアルフォンソのシーズンが本格化する前の初夏の段階では、シンドゥ種が今シーズン最も注文された品種になった。シーズンの立ち上がりでどの品種が動くかは年による差があり、データはアルフォンソ一強ではない実態を示している。

アイスクリーム首都はデリーでなくバンガロール

アイスクリームの注文量で首位に立ったのはバンガロールだった。Swiggyのデータによる都市順位は次のとおり。

順位 都市
1位 バンガロール(ベンガルール)
2位 ムンバイ
3位 ハイデラバード
4位 チェンナイ
5位 プネー
6位 デリー
7位 コルカタ
8位 コチ
9位 グルガオン

意外な主役はダヒ(ヨーグルト)

夏の即配バスケットで存在感を放ったのは、冷たい飲料やアイスではなくダヒ(インドのヨーグルト)だった。ダヒは売上ベースで清涼飲料やアイスクリームに迫り、最も注文された商品として浮上。注文上位10品目のうち6品目が乳(カード)系で、暑さ対策として伝統的な発酵乳でクールダウンする嗜好がはっきり出ている。

注文は気温と連動、夜9時にアイスが集中

3月から4月にかけて気温が上がるにつれ、夏の主要カテゴリーの注文は急増した。トップ商品では前週比で最大300%という伸びがあり、マンゴー、コールドコーヒー、炭酸飲料、フルーツアイスバーがそろって跳ね上がった。時間帯では夕方18時から21時にかけてアイスクリームの注文が倍以上に増え、21時にピークを迎える。消費が天候と生活リズムに密着していることを示すデータだ。

インド進出を検討する日本企業への示唆

このデータは、インドの夏商戦が「全国一律」ではなく都市・時間帯・品目で大きく偏ることを具体的に示している。アイス需要はデリーよりバンガロール、冷たい甘味よりダヒのような発酵乳が動く――こうした実態は、食品・飲料でインドに入る企業の品揃えや投入都市の判断に直結する。即配プラットフォームの注文実績は、季節商品の需要を地域単位で読む有力な手がかりになる。

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この記事を書いた人

大手総合商社にて約8年間、グループ子会社の経営改革や出資先スタートアップとのJV設立を担当。その後インド駐在として、日系大手飲食チェーンのインド展開に従事し、現地に合わせたメニュー開発やマーケティングを推進。

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