日本のメイコー、フート省に5億ドルの電子回路工場を着工──AI・航空宇宙向けで在ベトナム6拠点目、2,000人雇用へ

本記事は2026年8月1日時点で確認できたベトナム現地の公的資料・報道をもとに作成しています。ベトナムは税制・規制や行政区画の改正が頻繁で、記載内容がその後変更されている場合があります。実際の事業判断にあたっては、所管省庁・現地の専門家など一次情報源で最新の内容をご確認ください。

プリント基板大手のメイコーが2026年6月12日、ベトナム北部フート省のイェンクアン工業団地で5億ドル(約800億円)を投じる電子回路製造工場を着工した。新工場「Meiko Yen Quang」はAI・航空宇宙向けの高付加価値基板を手がけ、メイコーにとって在ベトナム6拠点目。フル稼働時に約2,000人の地元雇用を生む。

目次

フート省の新工場で何が作られるのか

着工したのはイェンクアン工業団地内の電子回路製造拠点で、製品はAI関連機器と航空宇宙用途に供給される。メイコーは2007年にベトナムへ進出して以来すでに5拠点を稼働させており、今回が6カ所目にあたる。式典には副首相ホー・クオック・ズン氏が出席し、工程の前倒しと環境順守、地場サプライヤーからの調達比率引き上げを要請した。

なぜ北部フート省を選んだのか

フート省はハノイ近郊の内陸省で、サムスンやポスコ系の電子・素材投資が集まる北部FDI回廊の一角にある。フル稼働時の年間売上は約5.3億ドル(約848億円)を見込み、投資額をやや上回る生産規模を計画する。基板はEV・データセンター・半導体実装の前工程に組み込まれるため、北部の電子クラスター内で完結する調達網を狙った立地といえる。

日本企業の進出にどう効くか

AI・航空宇宙向け基板の量産が北部で立ち上がることは、車載・産業機器・通信分野で基板を調達する日本のセットメーカーにとって調達先の選択肢が増えることを意味する。副首相が局所調達率の引き上げを名指しした点も見逃せない。樹脂・薬液・実装部材・検査装置といった周辺工程では、現地サプライチェーンへ食い込む余地が広がる。フート省はハノイから車で動ける範囲にあり、既存の北部拠点と組み合わせた巡回管理もしやすい。

項目内容
企業メイコー(日本・プリント基板大手)
所在地フート省 イェンクアン工業団地
投資額5億ドル(約800億円)
製品AI・航空宇宙向け電子回路基板
雇用約2,000人
位置づけ在ベトナム6拠点目(進出2007年)
想定年間売上約5.3億ドル(約848億円)
着工2026年6月12日

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出典:The Investor

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    この記事を書いた人

    大手総合商社にて約8年間、グループ子会社の経営改革や出資先スタートアップとのJV設立を担当。その後インド駐在として、日系大手飲食チェーンのインド展開に従事し、現地に合わせたメニュー開発やマーケティングを推進。

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