ウィンコマース、4ヶ月で純増348店・うち86%が農村型──売上28.7%増で「農村WinMart+」が成長エンジンに

ベトナム小売最大手の一角ウィンコマース(マサン・グループ傘下)が、2026年1〜4月に348店を純増させ、うち86%にあたる298店が農村型のWinMart+だった。同期間の総売上はVND15兆(約923億円)前年同期比28.7%増。出店の主戦場を都市から地方へ移す戦略が、数字で裏づけられた形だ。

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4ヶ月で純増348店、その中身

純増348店の内訳は、農村型WinMart+が298店と全体の86%を占めた。地域別では北部が271店増えて2,696店、中部が77店増えて1,185店となり、北・中部の地方圏に集中している。年初以降に開いた店舗の98%超が店舗単位でプラスのEBITDAに到達したとし、出店が赤字を抱え込まない設計になっていることを強調した。

農村WinMart+が成長エンジンになった背景

4月単月の売上はVND3.66兆(約226億円)で前年比約27%増、既存店ベースの伸びも4ヶ月で14%、4月で13.6%とそろってプラス。都市部の一等地が空きはじめる一方で、地方の小型ミニスーパー業態が需要を吸い上げている。ウィンコマースは通年で高成長シナリオなら1,000〜1,500店の新規開店を計画しており、その大半が農村型になる見込みだ。

日本の消費財メーカーへの示唆

農村WinMart+の網が一気に広がるということは、日本の食品・日用品メーカーにとって地方の棚を取りに行く現実的な入口が増えることを意味する。都市の大型店だけを見ていた配荷設計では地方需要を取りこぼす。小型店向けの小容量パッケージや回転の速いSKU構成、地方物流に耐える賞味期限設計が、ベトナム地方市場での採用可否を分ける。同社の店舗単位EBITDA重視の姿勢は、納入側にも回転率の数字を求めるサインでもある。

項目 内容
企業 ウィンコマース(マサン・グループ傘下)
純増店舗(1〜4月) 348店(うち農村型WinMart+ 298店・86%)
地域別 北部+271店=2,696店/中部+77店=1,185店
4ヶ月売上 VND15兆(約923億円)・前年比28.7%増
4月単月売上 VND3.66兆(約226億円)・約27%増
既存店成長 4ヶ月14%/4月13.6%
通年出店計画 1,000〜1,500店(高成長シナリオ)

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出典:Vietnam News

この記事を書いた人

大手総合商社にて約8年間、グループ子会社の経営改革や出資先スタートアップとのJV設立を担当。その後インド駐在として、日系大手飲食チェーンのインド展開に従事し、現地に合わせたメニュー開発やマーケティングを推進。

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