プリント基板大手のメイコーが2026年6月12日、ベトナム北部フート省のイェンクアン工業団地で5億ドル(約800億円)を投じる電子回路製造工場を着工した。新工場「Meiko Yen Quang」はAI・航空宇宙向けの高付加価値基板を手がけ、メイコーにとって在ベトナム6拠点目。フル稼働時に約2,000人の地元雇用を生む。
フート省の新工場で何が作られるのか
着工したのはイェンクアン工業団地内の電子回路製造拠点で、製品はAI関連機器と航空宇宙用途に供給される。メイコーは2007年にベトナムへ進出して以来すでに5拠点を稼働させており、今回が6カ所目にあたる。式典には副首相ホー・クオック・ズン氏が出席し、工程の前倒しと環境順守、地場サプライヤーからの調達比率引き上げを要請した。
なぜ北部フート省を選んだのか
フート省はハノイ近郊の内陸省で、サムスンやポスコ系の電子・素材投資が集まる北部FDI回廊の一角にある。フル稼働時の年間売上は約5.3億ドル(約848億円)を見込み、投資額をやや上回る生産規模を計画する。基板はEV・データセンター・半導体実装の前工程に組み込まれるため、北部の電子クラスター内で完結する調達網を狙った立地といえる。
日本企業の進出にどう効くか
AI・航空宇宙向け基板の量産が北部で立ち上がることは、車載・産業機器・通信分野で基板を調達する日本のセットメーカーにとって調達先の選択肢が増えることを意味する。副首相が局所調達率の引き上げを名指しした点も見逃せない。樹脂・薬液・実装部材・検査装置といった周辺工程では、現地サプライチェーンへ食い込む余地が広がる。フート省はハノイから車で動ける範囲にあり、既存の北部拠点と組み合わせた巡回管理もしやすい。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 企業 | メイコー(日本・プリント基板大手) |
| 所在地 | フート省 イェンクアン工業団地 |
| 投資額 | 5億ドル(約800億円) |
| 製品 | AI・航空宇宙向け電子回路基板 |
| 雇用 | 約2,000人 |
| 位置づけ | 在ベトナム6拠点目(進出2007年) |
| 想定年間売上 | 約5.3億ドル(約848億円) |
| 着工 | 2026年6月12日 |
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出典:The Investor
