インドのスペシャルティコーヒー市場で、地場二強が同時に拡大局面に入った。Third Wave Coffeeは新CEORajat Luthra氏のもとで現在の108店から今後12カ月で50店を新規出店すると表明。一方のBlue Tokai Coffee Roastersは2027年末までに世界で800店体制を掲げ、海外展開を加速している。スターバックス(Tata Starbucks)が先行する都市部カフェ市場で、価格と土着性を武器にした国産ブランドが存在感を強めている。
新CEO就任で動くThird Wave Coffee
Third Wave Coffeeは2023年9月に3,500万ドルを調達し、その時点の企業価値は1億5,000万ドルとされた。新CEOのRajat Luthra氏は、既存ロースタリーの生産能力と新たに確保した設備・用地をもとに、今後1年で50店を上積みする計画を示している。直営中心のモデルで店舗網の質を保ちながら拡大する構えだ。
Blue Tokaiは資金を積み増し世界へ
もう一方の雄Blue Tokaiは、シリーズDの追加調達などを通じて累計調達額が1億ドル超に達した。2027年末までに世界800店という目標を掲げ、インド国内のカフェ網拡大と並行して海外市場も視野に入れる。豆の自社焙煎を起点に、D2Cの豆・器具販売とカフェ体験を組み合わせる構造が、後発の日本ブランドにとって参照点になる。
日本企業はどこに入り込めるか
インドのコーヒー消費はまだ紅茶(チャイ)に大きく水をあけられているが、都市部の若年層を中心にカフェ文化が定着しつつある。地場二強が出店ペースを上げる局面は、焙煎機・抽出機器・店舗什器・パッケージといったサプライ側や、豆・フレーバー原料の供給で日本企業が組む余地を広げる。完成品ブランドでの正面突破よりも、拡大するチェーンの裏側に回る発想が現実的だ。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| Third Wave 店舗数 | 108店 → 12カ月で+50店 |
| Third Wave 調達 | 3,500万ドル(約53億円、1ドル150円換算)/2023年9月 |
| Third Wave 企業価値 | 1億5,000万ドル(約225億円) |
| Blue Tokai 目標 | 2027年末までに世界800店 |
| Blue Tokai 累計調達 | 1億ドル超(約150億円超) |
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