インドの茶(チャイ)カフェチェーンChai Sutta Barが、公称で650店超・390都市超の規模に達した。素焼きの使い捨てカップ「クルハド」で出す格安チャイを看板に、若年層と地方都市を取り込んで急拡大。2016年にAnubhav Dubey氏とAnand Nayak氏が創業した同社は、ドバイ・英国・カナダ・オマーンなど海外にも出店し、土着の飲料文化をそのままチェーン化する戦略でスターバックス型のカフェとは別の市場を掘り当てている。
クルハドと格安価格を軸にした店舗モデル
Chai Sutta Barの特徴は、プラスチックや紙ではなく素焼きカップでチャイを提供する点にある。同社はこのクルハドを作る陶工約250世帯の生計を支えていると説明しており、伝統手工芸と外食チェーンを結びつけたストーリーがブランドの核になっている。一杯あたりの単価を抑え、回転で稼ぐ構造が、可処分所得の限られる学生・若手社会人と相性が良い。
都市部より「390都市」の面展開が効く
同社が公表する強みは、大都市だけでなく390を超える都市に面で広がっている点だ。フランチャイズを軸に、Tier2・Tier3都市まで店舗網を伸ばしてきた。高級カフェが集まる一等地ではなく、地方の駅前・大学周辺・商店街といった立地で数を取る発想が、地場チェーンの勝ち筋を示している。
日本企業が読むべき「土着飲料」の市場規模
インドのチャイ市場はコーヒーを大きく上回る巨大な日常消費だ。日本企業がこの領域で完成品ブランドを立ち上げるのは容易でないが、店舗什器・カップ供給・茶葉やスパイス原料・パッケージ、あるいはフランチャイズ運営ノウハウとの接点はある。土着の飲み物をそのまま商品化したChai Sutta Barの伸びは、現地の生活様式に寄り添う発想が外食・食品ビジネスで効くことを示している。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 店舗数(公称) | 650店超 |
| 展開都市数(公称) | 390都市超 |
| 創業 | 2016年(Anubhav Dubey・Anand Nayak) |
| 看板商品 | クルハド(素焼きカップ)のチャイ |
| 海外 | ドバイ・英国・カナダ・オマーンなど |
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