インドのアイス王者Naturals──170店超・年商38億ルピー、Tier2-3都市へ年30店の純印度ブランド攻勢

本記事は2026年8月1日時点で確認できたインド現地の公的資料・報道をもとに作成しています。インドは税制・規制の改正が頻繁で、記載内容がその後変更されている場合があります。実際の事業判断にあたっては、所管省庁・現地の専門家など一次情報源で最新の内容をご確認ください。

インド産フルーツを使ったアイスクリームの純印度ブランドNaturals Ice Creamが、170店超・15州に展開し、年商約38億ルピー(₹380 crore/約66億円)規模に成長している。今後はTier1-2都市を中心に30店を増設し(ChennaiやLucknowが確定)、Tier2-3都市への浸透を加速させる。

地場ブランドが王者であり続ける理由

Naturalsはマンゴーなど旬の果実を前面に出したフレーバーで支持を固めてきた。財務面ではコロナ後の回復が鮮明で、FY21の約9億3,100万ルピー(₹93.14 crore)からFY24には約29億4,000万ルピー(₹294.02 crore)まで戻し、FY26は25〜30%の増収を見込む。外資ブランドが攻勢をかけるインドのアイス市場で、地場ブランドが上位を保つ典型例だ。

クラウドキッチンで「空白地帯」を埋める

出店戦略の核は、物理店舗とクラウドキッチンの併用にある。Rebel Foodsと組み、実店舗を出すには商業的に早いダーク・ゾーン(空白地帯)にクラウドキッチンで先行供給する。これにより、店舗投資を抑えながらTier2-3都市の需要を取りこぼさず拾う設計だ。中期ではFY27に50億ルピー(₹500 crore/約87億円)、200店規模を視野に入れる。

日本の食品・D2C事業者への示唆

Naturalsの強みは、現地の旬の果実という素材ストーリーと、店舗+クラウドキッチンのハイブリッド網にある。日本の食品・D2C事業者がインドの地方都市需要を狙う場合、いきなり実店舗を構えるのではなく、クラウドキッチンで需要を確かめてから出店する段階的な攻め方が参考になる。素材の地場性を訴求軸に据える点も示唆に富む。

項目内容
ブランドNaturals Ice Cream(インド地場)
店舗網170店超/15州
年商規模約38億ルピー(₹380 crore/約66億円)
増設計画Tier1-2に30店(Chennai・Lucknow確定)
クラウドキッチンRebel Foodsと提携、空白地帯を先行供給
中期目標FY27に売上50億ルピー(₹500 crore/約87億円)・200店規模

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出典:India RetailingIndian Retailer

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    この記事を書いた人

    大手総合商社にて約8年間、グループ子会社の経営改革や出資先スタートアップとのJV設立を担当。その後インド駐在として、日系大手飲食チェーンのインド展開に従事し、現地に合わせたメニュー開発やマーケティングを推進。

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