Yoga Barは、姉妹のSuhasini SampathとAnindita Sampathが2014年に立ち上げたヘルシースナックのブランドである。運営会社のSproutlife Foodsは、ITCが2023年から段階的に持分を買い増し、2026年4月1日付で同社の子会社になった。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 運営会社 | Sproutlife Foods Private Limited |
| 設立年 | 2014年 |
| 本社 | ベンガルール(カルナータカ州) |
| 共同創業者 | Suhasini Sampath、Anindita Sampath(姉妹) |
| 売上高 | ₹202 crore(FY2025=2025年3月期。報道では約₹200 croreとするものもある) |
| 従業員数 | 約200人 |
| 資本 | ITCの子会社(2026年4月1日付。持分は希薄化後ベースで約47.5%だが、取締役の過半を指名する権利を持つ) |
| 主要製品 | プロテインバー、ミューズリー、オーツ、シリアル |
ITCは2023年に段階的な取得を発表し、2025年3月までに複数回に分けて総額₹255 croreを投じ、持分を希薄化後ベースで約47.5%まで引き上げた。持分は過半に届いていない。それでも2026年4月1日付で取締役の過半を指名する権利を得たため、会計上はITCの子会社になっている。
一度に買い取らず持分を積み上げる形は、創業者を残したままブランドを大手の流通に乗せるのに向く。買われる側は経営を続けられ、買う側は業績を見ながら金額を決められる。100%取得は3〜4年かけて進める方針である。
インドの菓子売り場は、価格の安いビスケットとスナックが大半を占める。プロテインバーは1本あたり₹50〜100と高く、買うのはジムに通う層や都市部の会社員に限られる。
Yoga Barはこの層に向けて、プロテインバーのほかミューズリー、オーツ、シリアルを出してきた。朝食と間食の両方を押さえる品揃えである。FY2025(2025年3月期)の売上は₹202 crore。D2Cとして始まった規模としては大きいが、ITCの食品事業全体から見れば小さい。
インドでD2Cとして立ち上げたブランドの、出口の型として見ておける。大手FMCGが持分を段階的に取得し、流通を貸しながら最終的に取り込む。同じ形はMaricoのD2C買収にも見られる。
日本の食品会社がインドでブランドを立ち上げる場合、最初から全国流通を自前で作るのは現実的ではない。ECで一定の売上を作り、その後に大手と組むという道筋を想定しておくと、出資や提携の交渉が具体的になる。